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- 日本のゴルフ場だけ異常って本当? ブラインド・砲台・激傾斜の裏側と“海外より難しすぎる”理由に迫る
海外でラウンド経験のあるゴルファーの中には、「日本のゴルフ場が最もトリッキーだ」と感じたことがある人も少なくないようです。傾斜やブラインドホール、砲台グリーンなど、日本独特の難しさはなぜ生まれたのでしょうか?その背景を探ってみました。
近年の日本のコースほど“トリッキー”になりやすい理由
世界には数え切れないほどのゴルフ場が存在しますが、なかでもイギリス、アメリカ、日本はゴルフ場の数・競技の盛り上がりともにトップクラスです。
そんな中、海外経験のあるゴルファーからは「日本のゴルフ場が一番トリッキー」と感じるという声も多く聞かれます。ではなぜ、日本には難解なホールが多いのでしょうか?
ゴルフ場経営コンサルタントである飯島敏郎氏(株式会社TPC代表)は、次のように語ります。

「“ゴルフ場の原型”といわれるスコットランドのリンクスコースは、海岸沿いの荒れ地に芝の種をまき、自然の地形をそのまま生かして作られてきました。風で削られた起伏やアンジュレーションはありますが、基本的にはフラットで見通しの良いコースが多いです。
一方、日本では海岸線の開発が災害対策などの観点から厳しく制限されており、ゴルフ場の多くは内陸の山間部に作られています」
特にバブル経済期には、都心周辺の平坦な土地がすでに使われていたこともあり、起伏の激しい山林を切り開いて造成されたコースが急増。大型重機の導入により造成は可能となったものの、地形の複雑さから谷越えやブラインドホール、極端な打ち下ろしなどが生まれることになりました。
中には造成中に古墳などの遺跡が見つかるケースもあり、そのような場所を避けるためにドッグレッグ(折れ曲がるレイアウト)やブラインドホールが取り入れられることもあるといいます。
「トリッキー」という言葉のあいまいさ
飯島氏は「日本では“トリッキー”という言葉が安易に使われすぎている」とも指摘します。
「日本には2000以上のゴルフ場があり、その多くが会員制のメンバーシップコースです。メンバーは同じコースを何十回、何百回とラウンドするため、どんなに“トリッキー”なホールでも攻略パターンが体に染みついてしまいます。
池やOBの位置、カップの傾向などは経験で予測できてしまう。そうなると、“難しさ”と“トリッキーさ”は本質的に別物であると理解する必要があります」
つまり、「一見難しそうに見えるレイアウト」=「トリッキー」とは限らないのです。トリッキーという言葉が持つ意味合いのあいまいさが、プレーヤーごとの感じ方に違いを生んでいるとも言えるでしょう。
アジアの“後発組”の方が理想的な設計?
近年、韓国や中国、東南アジア諸国では新しいゴルフ場の建設が相次ぎ、高評価を受けるコースも増えています。
飯島氏はその理由をこう説明します。
「これらの国々では、世界中の優れたコース設計を研究した上で、最新技術と名だたる設計家の知見を取り入れながら造成が行われています。地形選びから設計、施工に至るまでが計画的で、完成度の高いコースが多く、場合によっては日本の既存コースを上回るクオリティもあります」
一方、日本では時折、「なぜここに砲台グリーンが2つも?」と疑問に感じるような、不自然なホール設計に遭遇することもあります。
本来、ゴルフコースには「地形との自然な調和」が求められるべきであり、“難しさ”や“トリッキーさ”は自然に導かれるべきものです。無理な造成や非合理な設計は、プレーヤーにとってストレスとなることもあります。
コース設計にも「アップデート」が必要な時代
飯島氏は最後に、こう語気を強めます。
「クラブやボールは毎年進化しているのに、コースが昔のままではゴルフの魅力は失われてしまいます。一度作ったコースも、時代や技術の変化に合わせて改良し続ける姿勢が必要です」
実際、既存の名門コースでもリノベーションや設計の見直しが進んでいる例は増えてきています。今後は、プレー環境をさらに整備し、より戦略的で面白みのあるレイアウトへと“進化させていく”ことが求められているのかもしれません。
――“日本らしさ”を活かしつつ、もっと良いコースへ
確かに日本のゴルフ場には、ブラインドや急傾斜、狭いフェアウェイなど、プレーヤーを悩ませる要素が多く含まれています。しかし、それらは土地の特性や時代背景の産物でもあります。
これからのゴルフ場設計には、“日本らしい難しさ”を残しつつも、より快適でフェアなプレー環境へと再構築する努力が不可欠です。ゴルフをより魅力的に、そして広く楽しめるスポーツにしていくために、コースそのものの“アップデート”が始まろうとしています。
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