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- ただの砂じゃなかった!「目土」に詰まった、知られざるゴルフ場の芝再生テクニック
今回は、目土の正体や使い分け、意外な製造法まで、ゴルフ場経営のプロ・飯島敏郎さんに詳しく話を聞きました。
目土はただの砂じゃない? ゴルフ場のこだわりが詰まった“芝育ての名脇役”
芝のダメージを放置していませんか?ディボット跡に「目土」をかけるのはゴルファーの基本マナー。でも、見た目はただの砂。あれで本当に芝が育つの?と思った人も多いはず。実は、あの砂、見た目以上に奥深いんです――。
今回は、目土の正体や使い分け、意外な製造法まで、ゴルフ場経営のプロ・飯島敏郎さんに詳しく話を聞きました。

アイアンショットで芝ごと地面を削ってしまうと、いわゆる「ディボット跡」ができます。この傷をそのままにすると、芝がうまく育たずコースの美観やプレーに影響するため、そこに「目土(めつち)」と呼ばれる砂をかけるのがマナーとされています。
とはいえ、「あの白っぽい砂、本当に芝にいいの?」と思ったことがある人もいるのではないでしょうか。
実は、ゴルフ場の芝管理に欠かせない目土は、ただの砂ではありません。産地や粒の形状、湿り気、さらには用途別に使い分けられているなど、芝の健康を守るための工夫が凝縮された“育てる砂”なのです。
コース環境に合わせて調整される「砂の質と水分量」
コースの環境は場所によって風通しや日当たりが異なり、土壌の乾き具合もさまざまです。そのため、目土も一律ではなく、使う場所に応じて湿り具合を調整する必要があります。
たとえば、日本のゴルフ場で一般的に使われる高麗芝は、根の先端から芽を伸ばして広がるタイプ。そのため乾燥した土壌に乾いた砂をかけると、十分な水分が得られず成長を妨げることに。逆に、湿った土壌に湿った砂をかけると根腐れを起こす恐れもあるため、目土の選定はとても重要です。
乾燥しがちなエリアには水分を含みやすい火山灰由来の「黒ボク土」、湿気がこもりやすい場所には水はけの良い「川砂」を使用するなど、見えない部分での工夫がされているのです。
さらに、砂粒の「大きさ」や「形」も重要な要素。水はけの悪い場所に小さくて角ばった粒を使うと、目土が密集して通気性が落ちてしまいます。そのため、あえて粒の大きい丸砂を使うことで、適度な隙間を保ち、芝の成長環境を整えています。
ゴルフ場によって異なる「目土の選定方法」
目土の調達方法もコースによってさまざまです。コースの土壌調査をもとに専門業者へ特注する場合もあれば、複数の砂を取り寄せて独自に比較・検証しながら選定するケースもあります。
ただし、産地によっては輸送費が高騰するため、コスト重視で業者に依頼するゴルフ場も多く、予算と品質のバランスを考慮して調整されているのが実情です。
グリーンには「焼き砂」、パー3には「種入りの砂」
特に繊細な芝管理が求められるグリーンには、さらに特別な砂が使われます。病原菌や雑草の種を排除するために、砂を高温で焼いた「焼き砂」を使用。芝にとってのリスクを避け、安定した育成環境を整える役割を果たしています。
また、グリーンではディボット跡ができにくいことから、新芽の発芽ではなく「土壌の改良」が目土の主な目的。年2回のエアレーション作業で開けた穴に、この焼き砂を詰め込むという手法がとられています。
ちなみに、ティーイングエリアなどに洋芝(ベント芝)が使われている場合は、種が混ざった目土が使用されることも。これは、洋芝が「種から」発芽するためです。
芝を守るのはコース管理だけじゃない。ゴルファー自身も
目土の選定と管理は、コースのコンディションを左右するほど大切な作業。今ではスタッフ不足などの影響で、自前で焼き砂を作るゴルフ場も減ってきているそうです。
とはいえ、どれだけコース側が気を配っても、最終的にディボット跡に目土を入れるのは私たちゴルファーの役目。見えない努力に敬意を払い、ラウンド中も「一手間」を忘れずにいたいですね。
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