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- バブル期は難攻不落、今は誰もが楽しめる設計へ―― 池もバンカーも消えゆく!? ゴルフ場デザインの裏に潜む変化とは
池やバンカーは永久不変ではない。公平性や安全性を守るため、時代に応じて撤去や増設が行われる。バブル期から令和まで変化するゴルフ場改修の実情とは。
よりゴルファーに寄り添うため配置が見直されることも
ゴルフコースはフェアウェイやラフの芝地だけでなく、池やバンカーといったハザードも随所に設けられています。一度造られたらそのまま残ると思われがちですが、実際には時代やプレーヤーのレベルに合わせて大規模なコース改修が行われることもあります。ゴルフ場経営コンサルティングを手がける飯島敏郎氏(株式会社TPC代表)はこう語ります。

「特に多いのが“戦略上意味をなさなくなったエリアの配置を見直す”という改修です。新しいコースは重機や建設技術を駆使して池やアンジュレーションを自在に造れますが、古いコースは地形を生かして設計されたため、ビギナーには不利で上級者には影響がない池などが残っていることもあります。これでは公平性を欠き、“弱い者いじめ”になりかねません。そのため、すべてのゴルファーが等しく楽しめるよう改修が行われるのです」
また、安全性やスムーズな進行を守る目的での改修も多くあります。護岸の老朽化による漏水リスク、動線上の池による落水事故の危険、あるいは池ポチャ連発による進行の滞りなどを解決するために、池を芝地へと造り替えるケースもあります。
飯島氏は「ハザードやトラップを見直すことで、プレー快適性や集客力の向上にもつながる」と話します。実際、徳島県のサンピアゴルフクラブでは18番ホールの池を芝地に変える大規模改修が実施されました。
バブル期には“接待仕様”でバンカー削減の例も
飯島氏は「時代の事情でバンカーを減らしたコースもあった」と振り返ります。
「バブル期には接待需要が多く、経験の浅い人も急きょラウンドするケースがありました。当時は下手なゴルファーが多かったため、一部のバンカーを埋め立て、難度を下げる処置が取られたのです」
しかし今は、ギアの進化や練習環境の普及により、ビギナーでも一定の飛距離を出せるようになり、「難しいコースに挑みたい」という需要も高まっています。そのため、かつて埋めたバンカーを再び掘り直すコースもあるといいます。
さらに、バンカー下の排水管が老朽化し修繕費がかさむ場合は、芝で覆って「グラスバンカー」に変更することもあります。
コース造成の思想やデザインは、時代背景やゴルファーのレベルによって大きく変わってきました。コース改修は単なる修繕ではなく、ゴルフ文化そのものの移り変わりを映す鏡といえるでしょう。
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