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- 「スロープレーヤー」とだけは思われたくない! ゴルフもランニング並みにホール毎の“ラップタイム”を計るべき?
ランニングでは所定の距離を走るのに何分かかったのかを、「ラップタイム」として計測することがよくあります。一方、ゴルフでも所要時間は非常に重視されていますが、ランニングのようにホール毎かかった時間を計りながらラウンドした方が良いのでしょうか。
「丁寧かつ素早くプレーする指標」を把握するのに計時は効果的
ランニングではトラックを1周したり1キロ走破したりするのに何分かかったかを「ラップタイム」として計測することがよくあります。

一方、ゴルフでも「スロープレー」「プレーファスト」といった言葉があるように、ラウンドするにあたって所要時間は非常に重視されています。
では、ゴルフのラウンドもランニングのようにホール毎かかった時間を計りながらプレーした方が良いのでしょうか。レッスンプロ兼クラフトマンの関浩太郎氏は、以下のように話します。
「ダラダラとラウンドしていると、スロープレーとなって後ろの組に多大な迷惑をかけてしまうので、キビキビと動くことはゴルファーの基本と言えます。しかし、あまりにも急ぎ過ぎると今度は一つひとつのショットがおろそかになり、せっかくお金と時間を費やしてゴルフ場まで来た意味がなくなってしまいます」
「私も、生徒の方と一緒にラウンドレッスンをする際は『丁寧かつ素早くプレーできるようにしましょう』と伝えているのですが、それを実現するために所要時間を計りながら回ることは非常に有意義なことだと思います」
「一般的に、9ホールの所要時間は『2時間15分』と言われているので、フロントナインとバックナインでそれぞれ計測し、結果を9で割れば1ホールあたり平均で何分かかったのかが算出されます」
「もし、自分が予想していたよりも早くラウンドできているのなら、それ以上ペースを上げる必要はありませんし、反対に、急いでラウンドしたつもりだったのに、思っていた以上に時間を要したのなら、丁寧さを残しながらもう少しテキパキと動けるように努力しましょう」
さらに、関氏は「丁寧に素早くプレーするためには、『競歩に近い早歩き』を心がけることが重要である」と付け加えます。
1打1打の飛距離がなかなか伸びないビギナーは、遅れを取り戻そうとダッシュで次の地点まで移動しがちですが、それではすぐに息が切れてショットの正確さまでもが失われてしまいます。
そこで、腕を大きく振って自分の脚の長さが許す限り大股で歩き、加えて競歩をイメージしたスピードを維持し続けることが、プレーファストの促進と急激なペースダウンの防止を両立できる方法だと言います。
基準打数ごとに細かく時間を計る必要はないの?
なかには「パー3・パー4・パー5でそれぞれ目安となる所要時間は異なるけど、それぞれ個別で何分かかったか、細かく記録する必要はないの?」と考える人もいるかもしれませんが、どうなのでしょうか。同じくレッスンプロの三浦辰施氏は以下のように考えを述べます。
「主に競技の世界ではティータイムから各ホールのホールアウト予定時刻を並べた、『タイムパー』と呼ばれる表が配布されることがあり、参加者たちは記載された定刻までに決められたホールをキッチリとプレーし終えなければなりません」
「そうすることによって全体の流れがスムーズになるようにしているのですが、プライベートのラウンドでも同じように1ホール1ホールで細かく時間を計測していると、手間取ったり、かえって気持ちが焦ったりしてしまう恐れがあります」
「ですから、『パー5は15分・パー4は12~3分・パー3は10分くらい』と、大まかに予想される所要時間を決めておいて、自分の中で特に気になった箇所だけ、実際かかった所要時間をそのホールを終えたタイミングでちょっと確認する程度で大丈夫ではないかと思います」
なお、本格的なタイムパーを取り入れている競技会では、1回タイムオーバーをすると1打のペナルティーが課され、2回目で2打罰、3回目で失格処分とするところもあるようです。
過度に時間を意識する必要はありませんが、自分も周りのゴルファーもみんなが快適にプレーできるようにするには、何分かかったのかを大体でも把握しておくと良いかもしれません。
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