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- ハーフで「90」叩くビギナーがコースに出て何が悪いの? ゴルフ場の主催コンペで見えた“本当の問題”
コンペには様々なレベルのゴルファーが集います。そんなコンペにはハーフで90を叩くようなビギナーは参加すべきではないのでしょうか。
ゴルフ場主催のコンペにハーフ90のビギナーが参加
ゴルフ場はコンペの予約を受け付けているだけでなく、自らがコンペの主催者になることもあります。冠スポンサーをつけて50組200人規模のコンペを開催することもあれば、取引先やメディアを招待して10組40人規模のコンペを開催することもあります。
筆者は1年に何回かゴルフ場主催のコンペに参加する機会があります。そうすると、実にさまざまなレベルのゴルファーがコンペに参加しています。スタートホールのティーショットで300ヤード近く飛ばし、セカンドショットはウェッジで軽々とパーオンするプロ顔負けの人もいれば、ティーショットが30~40ヤードしか飛ばず、その後も内野ゴロみたいな当たりが続き、グリーンに乗るまで10打以上かかる人もいます。
ゴルフ場の取引先の社員だからといって、ラウンド経験が豊富な人ばかりではありません。たとえばレストランに食材を納入している企業の社員は、普段はゴルフとまったく関係ない仕事をしています。コースに出るのは1年に1~2回だったりします。

それでも一応コンペですから、ゴルフ規則に従ってプレーし、スコアを申告します。昨今はカートナビに搭載されたスコア入力機能で参加者のスコアを集計しますから、1ホールごとにスコアが更新されます。そうすると出だし3ホールを1アンダーでプレーしている猛者もいれば、15オーバーと大苦戦している人もいます。
前半9ホールを終えると、トップはイーブンパー前後なのに対し、ブービーメーカー(最下位)は54オーバーだったりします。パー36の54オーバーですから、グロススコアはハーフ90です。そんなスコアを見つけると、心の中で「おつかれさまでした。後半はもうちょっと少ないスコアで回れると思うので頑張ってくださいね」と励まします。
「こんなレベルでコースに出ちゃダメ」という決まりはあるのか
参加者の中にはハーフ90というスコアを見ると「こんなレベルでコースに出ちゃダメでしょ」「もっと練習場で練習してこなきゃダメでしょ」と言う人がいます。前の組で回っている姿を見かけると、わざと聞こえるように嫌味をいったりします。
そういうことをいうのはたいてい60~70代の男性で、グロススコア80台前半から90台前半ぐらいの人たちです。大人になってからゴルフを始め、先輩たちから「コースに出る前に練習場でトラック1台分の球を打て」といわれ、手の皮がむけるほどの猛練習を積み重ね、それなりの腕前を身につけたゴルファーです。そういう人たちからすると、「ボールがまともに飛ばないのにコースに出るなんてけしからん」と感じるのでしょう。
ただ、冷静になって考えてみてほしいのは、このコンペの主催者が誰なのかということです。彼らがコンペの主催者であれば「ハーフ90も打つヤツなんか来るんじゃねえよ」と苦言を呈しても構いません。しかしながら、このコンペの主催者はゴルフ場です。
主催者であるゴルフ場は、どんなレベルのゴルファーでもコンペを楽しんでもらえるように、平日の遅い時間帯に、新ペリア方式のハンディキャップ上限なしのコンペをセッティングしています。
それなのに口うるさい上級者がラウンド慣れしていないビギナーをこき下ろす権限があるのでしょうか。その言葉を耳にした参加者が「申し訳ありませんでした。もう二度と参加しません」とゴルフが嫌いになったら、困るのはゴルフ場です。
ゴルフ場は今、ゴルフ人口の減少に危機感を抱いています。ゴルフ愛好者を増やそうとさまざまな策を講じています。このようなコンペも、その一環です。「ボールがなかなか前に飛ばなくて大変でしたけど、一緒に回った人たちが優しくて、楽しくラウンドできました」「こんなスコアの人間にもコンペ賞品を用意してくださって、家族に喜ばれます」と思ってもらえるように配慮しています。
ゴルフ場が招待しているのですからハーフ90を打ったっていいじゃないですか。前の組との間隔が空いたら、マスター室が進行をサポートするスタッフを手配し、ペースを速めればいいじゃないですか。ベテランゴルファーはゴルフ場の取り組みを黙って見守るべきです。
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