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- 「いつになったら打つんだよ!」 スロープレーでペースを崩されたくない… “怒り”の専門家が実践する極意とは?
一緒に回るゴルファーのルーティンが長く、イライラした経験はありませんか? 怒りの感情と上手に付き合う「アンガーマネジメント」の第一人者・安藤俊介氏に、他人に振り回されず自分のリズムを保つための考え方と、プレー中の具体的な対処法を聞きました。
天気と他人は変えられない
唐突ですが、一緒に回っている人のルーティンが長すぎると感じることってありませんか? 何度も素振りをくり返したり、構えたままじっとして動かなかったり……。そうした動作を毎ショット見せられてしまうと、普段それほどせっかちではない人でも、次第にイライラが募ってくることと思います。「遅いなあ、早く打ちたい……やっと打った」と気が急いたりして、自分のペースを崩してしまうことも少なくありません。
コンペや一人予約のゴルフでルーティンの長い人と回ったとき、どうしたらイラ立ちを抑えることができるのでしょうか。米国で生まれた怒りの感情と付き合うための心理トレーニングである「アンガーマネジメント」の日本の第一人者である安藤俊介氏に、自分の調子やリズムを保つための考え方やプレーのコツについてお聞きしました。
「ゴルフは自分でコントロールできないものに向き合わなければならないスポーツです。プレーの遅い人と一緒に回ったときも、自分のリズムを保つには、まずこの前提に立てるかどうかが大事です」
「私はアンガーマネジメントの講演などで『天気と他人は変えられません』とお話しすることがあります。仕事でもゴルフでもそうですが、例えば、朝、雨が降っていて『雨かあ、嫌だな。出かけたくないな。やりたくないな』と思うことがあると思います。しかし、だからといって雨をやませることはできません。それと同じように他人を変えることもできません」
「ゴルフで一緒に回っている人のプレーが遅い、ルーティンが長いからといって、今、このラウンド中にプレーを早くするよう変えさせることは、100%無理とまでは言いませんが極めてハードルが高く、実際はほとんど不可能です」

「いっぽう自分の行動は変えられます。雨が降っていたらレインウエアを着る、着替えを準備する、可能なら出かける時間を遅らせるなどして対処をする。ゴルフで自分のルーティンを短くするなら、素振りを2回から1回に減らす、構えたら3秒でテークバックを始めるとか、自分の行動や対応によって状況を改善することができるのです」
「繰り返しになりますが、天気そのものが変えられないように、他人も自分がコントロールできる対象ではありません。一緒に回っている人のルーティンが長くても、それを変えることはできない。変えられるのは自分の対応や行動だけなのです」
「同伴者のプレーが遅いとき『なぜ遅いんだろう?』『ああすればいいのに』『こうすればもっと早くなるのに』と思うほど、イライラはどんどん募っていきます。それは変えられない相手を変えようとしているからです。そもそも他人を変えるのは不可能だという前提に立てば、相手がなぜ遅いか、どうしたら早くなるかを考えても意味がありません。ましてや相手に当てこするようにルーティン中にため息をつく、プレーが遅いことに気づかせる、といった行動は無駄なことです」
「相手を変えることはできないのですから、変えようと思わない。それより他人をコントロールすることはできないと割り切り、自分がつられたり崩れたりしないように対処するのがベストなんじゃないでしょうか」こう安藤氏は話します。
「見ない」「待たない」の2つをできるだけ実行
とはいえ、ルーティンが長い人と一緒だと、どうしても調子がおかしくなりがちです。それを防ぐ方法はあるのでしょうか。
「他人を変えることはできないと分かっていても、やはりプレーが遅い人のルーティンを見ているとリズムが狂ってきますし、その人のストロークが終わるまで自分の番を待つことにイライラすることもあるでしょう」
「そこで私は、見ない、待たない。この2つをできるだけ実行しています。まず見ないというのは、その人がティーアップをしたら視線を落としたりショットの目標地点や周囲の景色に目をやったりして、一連の長すぎるルーティンを見ないようにすることです。プロゴルファーも自然とそうすることがあると聞きますが、影響を受けないようスイングは見ず、インパクト音が聞こえたら視線を上げる。これなら同伴者の打球の行方をしっかり見守れます」
「待たないについては、遅い人のプレーが終わるのを最後まで待つのではなく、安全を確保したうえ、できる範囲で先に打っていくようにすることです。ゴルフは遠球先打でカップに遠い人から順に打つのが基本ですが、プレーファスト推進のため、準備のできた人から打っていいことになっています。自分が先に打っても差し支えない状況だと判断したら、『打ちます』『お先に行きます』など意思表示のための声かけをして打つといいでしょう」
安藤氏はイライラしないためのコツをこう教えてくれました。ちなみにルールブックでは、プレーヤーはプレーできる状態になってから40秒以内にストロークを行うことが推奨されています。いわゆる“40秒ルール”ですが、これを超えてもペナルティーはありません。
あるシニアトーナメントの計測では、ほとんどの選手がティーアップから20秒以内でティーショットを終えたという報告があります。ルーティンならアマチュアもプロと同じようにできますから、ビギナーの方は自分が40秒ルールを守れているか確認するとともに、短縮できるところはないか一度見直すといいのではないでしょうか。
【解説】安藤俊介(あんどう・しゅんすけ)
米ニューヨークでの駐在員時代「アンガーマネジメント」に出会い、帰国後、一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会を設立した。代表理事を経て現ファウンダー。ゴルフは4年前に再開してのめり込み、軽井沢と千葉でゴルフライフを満喫している。JGAハンデ6.2。
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