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- 「ビギナーが最初に練習するのは7番アイアン」は過去の常識!? 「ピッチングを徹底的に」が上達が早い理由
練習場で打っているところを最もよく見かけるクラブの一つが「7番アイアン」です。14本のなかで真ん中のクラブであることから、「とりあえず7番を練習しておけば大丈夫」と考える人も少なくありません。しかし近年では、ロフト角や飛距離性能の違いから「昔の7番」と「今の7番」は別物だと指摘する声もあります。果たして、7番アイアンは本当に“万能クラブ”といえるのでしょうか。
時代で変わった「7番アイアン」の性格
かつての7番アイアンはロフト角が34度前後、少なくとも30度以上はあるクラブとされていました。
ところが近年は「ストロングロフト化」が急速に進み、28度以下、場合によっては25度台のモデルも登場しています。つまり、かつての5番や6番に近いロフトで、飛距離性能を重視した設計が主流になっているのです。
このため、ひとくちに「7番アイアン」といっても、その性格はメーカーやモデルによって大きく異なります。レッスンプロの三浦辰施氏は次のように話します。
「昔は“3点セット”といって、7番アイアン、ピッチングウェッジ、サンドウェッジをそろえるのが一般的でした。7番はちょうど中間の距離を担うクラブで、フルショットでも扱いやすく、初心者がスイングを覚えるには最適とされていたんです」
「ところが今の7番は、ロフトが立って飛距離が出る分、実質的には昔の6番や5番のような存在になっています。そのため、初心者にとっては以前ほど“練習しやすいクラブ”ではなく、扱うには少し難易度が上がっている場合もあります。練習の基本として7番を選ぶのは悪くありませんが、クラブ設計が変わったことを理解しておく必要があります」

このように、7番アイアンの立ち位置は時代とともに変化しています。かつてはスイングの基準をつくるクラブだったものが、現在では「飛距離を出すクラブ」の一角を担うようになりました。
練習場で「7番」を選ぶのが習慣になっている人も、クラブの進化によってその意味合いが変わってきていることを意識する必要があります。
実際、SNSでは「親が使っていた昔の7番を基準に練習していたけど、新しいモデルに変えたら球が上がりにくくなった気がする」といった声も見られます。
現代の7番アイアンは飛距離が出しやすくなっている半面、ビギナーが最初に手に取りやすいクラブとは言い切れなくなっているようです。
使い勝手も考えると最善はピッチングウェッジ?
三浦氏は、練習と実戦の両面で「ピッチングウェッジ」に注目すべきだと話します。
「ピッチングはアプローチやハーフショット、さらにフルショットまで、1本でさまざまな距離をカバーできます。特にハーフショットの練習では、体の動きとクラブの軌道を一致させる感覚をつかみやすく、ミスの原因を把握しやすいのが利点です」
「また、インパクトの感触やスピンのかかり方を確認しながら練習できるため、ショートゲームの精度を高めるには理想的なクラブといえます」
「7番アイアンはフルショットしやすい一方で、振り幅を抑えたショットではスピンや高さの調整が難しくなります。その点、ピッチングウェッジならスイング幅を変えるだけで50~100ヤード前後を自在に打ち分けられるため、実戦での活躍の場も広がります」
「特にグリーン周りや100ヤード以内の距離はスコアを左右する重要なゾーン。ハーフショットを自在に操れることは、大きな武器になります。傾斜地やラフ、風の影響など不安定な条件下でも対応しやすく、ピッチングウェッジを重点的に練習することで、スイングづくりもしやすいうえ、実戦での対応力もつくといえるでしょう」
ピッチングウェッジでスコアメイクの要となる100ヤード以内を徹底的に練習することで、遠回りせずに上達の階段を上ることができるといえそうです。
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