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- 「死んだらバンカーに散骨させてほしい」といわれたらゴルフ場はどうする?
「ゴルフ場で死ねれば本望」というゴルフ好きは少なくなりません。しかし、実際にゴルフ場で倒れると多くの人に迷惑がかかってしまいます。
「当然、お断りします」
ゴルフ愛好家の中には「ゴルフ場で死にたい」と公言する人がいます。何十年も通ったメンバーコースで、何十年も一緒にラウンドしてきたゴルフ仲間とプレーしているときに、ピンピンコロリで死にたいというのです。
ピンピンコロリとは、亡くなる直前まで病気で苦しむことなく、元気に長生きして最後にコロリと死ぬことです。理想の死に方といわれていますが、ゴルフ場で元気にプレーしていた人が突然倒れ、心臓が止まっていたら、同伴者はさぞかし慌てるでしょう。ただちにマスター室に連絡してAED(自動体外除細動器)を手配し、救命活動を行なわなければなりません。
やがて救急車が到着して病院へ急行するものの、息を吹き返すことなくご臨終の診断を受けます。家族への緊急連絡や状況説明も同伴者が行なうことになります。
そういったことを考えると、本人がゴルフ場で死ぬことを望んだとしても、周りにとっては大迷惑です。死に場所は自分では選べませんが、ピンピンコロリで死ぬなら自宅がいいのではないかと思います。

「ゴルフ場で死にたい」と公言する人の中には、「遺骨をゴルフ場に撒いてくれ」と死んだ後もゴルフ場で眠ることを望むケースもあります。「骨を細かく砕いたらバンカーの砂と見分けがつかないから、バンカーに散骨してほしい」などと本気で考えています。そんな要望があったら、ゴルフ場はどのように対応するのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。
「そんなことを望むメンバーさんは今までいらっしゃいませんが、いたら当然、お断りします。だって、バンカーの砂に人骨が混ざっていたらどう思いますか? 『この白い砂、何ですか?』『それは人骨です』なんていったら、気持ち悪いですよね。お客様からドン引きされますよ」
ホールインワンの記念植樹の下に散骨するならアリかも
ゴルフ場関係者のいうとおり、バンカーに散骨はどう考えてもあり得ません。バンカーだけでなく、プレーにかかわるエリア(ティーイングエリア、フェアウェイ、グリーンなど)は絶対にNGでしょう。では、ボールが飛んでくる可能性が限りなく低いエリアへの散骨だったらどうでしょうか。
「うちのゴルフ場はメンバーさんが散骨を希望しても、社長が許可を出しません。ですから、ここから先はあくまでも仮定の話になりますが、『どうしても散骨させてくれ』といってきたら、そのメンバーさんがどこかのパー3でホールインワンを達成しており、記念植樹をしているのであれば、その木の下に遺骨をパラパラと撒くくらいだったら、個人的にはアリかなと思います。ただ、これはあくまでも個人的な意見ですから、許可を出すかどうかは各ゴルフ場の判断によります」
ゴルフ場に散骨するのとは少し角度が異なる話になりますが、ゴルフ場があった場所に自分のお墓を建てることはできます。兵庫県宝塚市立宝塚すみれ墓苑は、旭国際宝塚カンツリー倶楽部の27ホール中9ホールを2003年に閉鎖し、その敷地に霊園を造成しました。
ゴルフ場はグリーンやフェアウェイの水はけをよくするため地下に暗渠(あんきょ)と呼ばれる排水設備が埋設されていますから、農地や山林に戻すのは難しいですが、墓地への転用は向いています。施設写真を見ると、いかにもゴルフ場跡地に造成された霊園ですから、興味がある人は調べてみてください。
話がそれましたが、いくらメンバーコースに愛着があっても、ゴルフ場で死ぬことや散骨することはオススメできません。あの世に行ってもゴルフを楽しみたい人は、棺の中にゴルフにまつわるアイテムを入れてもらう(火葬のルールの範囲内で)など、ゴルフ場に迷惑をかけない形で人生のエンディングプランを立てたほうがよさそうです。
保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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