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- 「最近の若者は…」ってよく聞くけど実際どうなの? ゴルフ場の“マナーの移り変わり”と「年齢の関係」について専門家に聞いてみた
ゴルフ場では、年齢層によってマナーの意識や振る舞い方に差が見られることがあります。SNSでは「若いゴルファーのマナーが悪い」という意見もあれば、「年配層のほうが厄介」という声も少なくありません。世代によるマナーの違いや、そこに生じる誤解はどのようなものなのでしょうか。
若者にありがちなのは「自分ファースト」な考え方
かつては、ゴルフ場でのマナーを自ら学び、ルールブックを読んで他者に迷惑をかけないようにすることは、当たり前の配慮でした。そんな時代を生きたベテランゴルファーの中には「最近の若い奴はなっとらん」と不満を口にする人も少なくありません。
実際にSNS上でも、「若者ゴルファーが大声出しててうるさい」「自分がプレー中に勝手にグリーンに乗り込んできた」など、ベテランゴルファーによる若者のマナー低下に関する投稿が目立ちます。
では、若者が原因でトラブルが起きた例はどのようなものがあるのでしょうか。ゴルフ場経営コンサルティングの飯島敏郎氏は次のように話します。

「若い方で一番ありがちなトラブルは、プロの真似をしてプレー時間が長くなってしまうことです」
「とくにグリーン上では、プロが行う『ラインを読む動作』を模倣する人が多く、横からや後方からラインを確認するなど、意味を理解しないまま真似して時間を費やしてしまうケースが多い印象です」
「結果として、一部の若者ゴルファーは経験が浅いためラインの読み方がわからず、動作だけ真似をしてプレーが遅くなってしまい、後続組から注意されることがあります」
「また、若者特有の行動として、バンカーを慣らさずに出て行く、シューズを引きずってグリーンを傷つける、打ち込んだ際に謝らないといった事例もありました。グループで大声を出して盛り上がり、注意を受けてトラブルになることも聞いたことがあります」
飯島さんはこうした背景について、「若い方にありがちなのは『自分ファースト』な考え方が強い点です」と指摘します。
ただし一方で、「全ての若者がマナーを知らないわけではありません。しっかり学んでから来る方も多く、世代全体を一括りにするのは適切ではない」とも強調します。
年配ゴルファーに根付く“接待マナー”と時代に合わない振る舞い
一方で、現在のゴルフ人口を支えている中心層は60〜80代の世代です。彼らの多くはバブル経済期にゴルフを始めた経験を持ち、当時は「接待ゴルフ」が一般的でした。
仕事の一環として取引先や上司とプレーすることが多く、ミスショットよりも「相手に不快感を与えないこと」が重視されていた時代です。このような年配ゴルファーの特徴について、飯島さんは次のように話します。
「バブルを生きた年配ゴルファーの方々は、上司から厳しく接待マナーを教え込まれ、服装や立ち居振る舞い、言葉遣いに至るまで細かく指導されていました。そのため、今の若者と比べると、バブル世代はマナー意識が高い傾向にあります」
しかしその一方で、年配層ならではの問題も存在します。SNSでは「プレー中に知らない年配の人から説教された」「急に現れてスイングを指導された」「レストランでシューズを脱いでいて気持ち悪かった」などの体験談が散見されました。
本人に悪気がなくとも、時代の変化を踏まえない振る舞いが“おじさん臭く”映ることがあるようです。さらに、ベテラン層に特有なのが「ニギリ(賭けゴルフ)」の文化です。
実際に、SNSでは「知り合いの老齢ゴルファーが『賭けゴルフ』をやっていると豪語していて、ビックリした。違法じゃないの?」「『賭けゴルフ』で盛り上がってたと思われる老齢ゴルファーの組が遅すぎて、グリーンに入ってさらにチンタラし始めて、見ていてイライラした。注意したら怒鳴られそうで何もできなかった」など、困惑や苛立ちの声が目立ちました。
また、年配の組では歩行速度の低下など年齢的な要因もあり、コースに慣れていないから進行が遅くなる若年層とは違った理由でプレーのリズムを乱している面も見受けられます。
SNSでも「前の組のシニアゴルファーの足が遅すぎて注意したら、逆に怒られてトラブルになった」という不満の声も投稿されていました。
さらに飯島さんは、「接待ゴルフの名残でキャディーやスタッフに対して上から目線の態度を取ってしまう人もいる」と話します。
本人は「慣れた言葉遣い」のつもりでも、若いスタッフには威圧的に映ることがあり、現代のゴルフ場ではトラブルの原因となることもあるようです。
飯島さんも「長年の経験から若い人に注意をすること自体は悪くありませんが、言い方が強くなってしまうことがあり、かえって関係が悪化する場合もある」と語ります。
「年配層の中には、昔ながらの『自分が若い頃はもっと厳しかった』という感覚が残っており、それを押し付けることで世代間ギャップが生じることもあります」
「いずれにせよ、ゴルフは紳士のスポーツです。日本の“思いやり”の文化を、ゴルフを通して継承していくことが大切だと思います」
このように、マナーとはルールを守るだけでなく、他人を尊重し、心地よく過ごせる空間を共有することにあります。
若者も年配者もそれぞれの世代で身につけた価値観がありますが、互いを理解し合うことでより良いゴルフ文化を築くことができるといえるでしょう。
※ ※ ※
ゴルフのマナーは時代とともに形を変えています。昔は「目上の人に失礼のないように」と教えられ、今は「周囲に配慮して楽しむこと」が重視されるようになりました。
実際、ゴルフのルールブックにも「エチケット」という章があり、そこには「コース上にいる他の人に対しても常に心をくばること」が大切だと記載されています。
世代を問わず、相手を気遣う心を忘れないことが、真のマナーといえるでしょう。
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