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- 「ナビのイラストだと直角に見えるドッグレッグだけど実際は…」 カートナビのホール図はどうやって作成している? 正確なの?
セルフ営業をメインにしているゴルフ場のほとんどで導入されているカートナビ。実際プレーする際には非常に役立つアイテムですが、時々「本当?」と感じることがあります。ナビに収録されているコース図はどのように作られているのでしょうか。
基本的には正確だがズレている可能性もある
近年はほとんどのコースで乗用カートを利用したセルフプレーが採用されているので、カートに搭載されたナビゲーションシステムを頼りに、各ホールのレイアウトや前のカートとの距離を確認しながらプレーするのが一般的になっています。
ところがドッグレッグや打ち下ろしなど、先の見えないホールでカートナビを参考にショットを打つと、フェアウェイに飛んだと思ってもラフや林の中にボールが止まっていることがあります。
もちろんアマチュアのショットの精度なんてアテになりませんから、当たりの良し悪しや風の影響で飛距離が20~30ヤード前後することはザラにあります。
一方で「このホールはカートナビのレイアウト図と実際のホール形状が少しズレているのではないか」と感じることもあります。ほぼ直角にドッグレッグしているように表示されていたのに、実はそれほど曲がっていなかったりします。

カートナビのホール図は誰がどのように作成し、どれくらい正確なのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。
「カートナビのホール図は、テクノクラフトさんとかアイシグリーン(システム)さんといったナビゲーションシステムを開発している会社がイラストを作ってくれます」
「コースの図面があれば、その図面を渡したり、ちゃんとしたゴルフ場であれば“コンター図”という等高線の入った図面を持っていますから、そういった素材を渡せばキチンと反映したイラストを作ってくれます」
「ただし、コースの図面が残っていないゴルフ場もあります。その場合はグーグルマップを参考にイラストを作ったりします。実際のホール形状とズレている感覚があるとしたら、それはイラスト作成時のズレと、そのイラストをゴルフ場がチェックしたときの精度の度合です」
「しっかりチェックしているゴルフ場は、イラストと現物を見比べ、なるべく本物に近いイラストになるようにします。適当なゴルフ場は先方が作ったイラストに対して『これでいいんじゃないですか』とそのままゴーサインを出します。ズレているところはイラストのチェックが適当だった可能性があると思います」
参考にしつつも自分の目で見える範囲に打つのが安全
カートナビの本格的な普及が始まったのがいつごろだったかハッキリしたことはいえませんが、きっかけの一つがキャディーつきプレーからセルフプレーへの移行であることは間違いありません。
乗用カートの普及が始まった当初は、カートナビはまだ搭載されていませんでした。キャディーが運転するカートに乗ってプレーするか、キャディーが手押しカートを運搬する歩きプレーか、いずれにしてもキャディーつきプレーが前提でした。コースレイアウトの説明はキャディーが行なっていました。
しかし外資系企業が日本のゴルフ場業界に進出したことで、米国で主流のセルフプレーが一気に広まりました。日本のゴルフ場はティーイングエリアからグリーンを見渡すことができないトリッキーなホールが多いですから、セルフプレーを安全かつスムーズに行えるようにカートナビの開発・普及が進みました。
カートナビの普及が加速したきっかけは、スコア入力機能が搭載されたことだと前出のゴルフ関係者は語ります。
「あれがゴルフ場にとってすごく便利なんですよ。カートナビにスコアを入力していただくと、そのデータが基幹システムに転送されますから、コンペの集計をしなくてもよくなります。昔は紙のスコアカードを提出し、スコアを手入力していました。その手間がいらなくなりますから、カートナビが必需品になりました」
その便利さを享受するため導入を急いだゴルフ場の中に、ホール図のチェックがおろそかな施設があったのかもしれません。
ラウンドレッスンなどに参加すると、「カートナビのホール図は参考にしたほうがいいですが、初めて回るコースは自分の目で見える範囲にショットを打ったほうがいいですよ」と忠告を受けます。ドライバーで正面に打つとフェアウェイを突き抜けるからショートカット狙いはやめたほうがいいということです。
「でも、ティーショットを刻むとセカンドショットの距離が残りますし、当たりが悪いとドッグレッグの曲がり角まで届かない可能性もあります」と反論すると、「その場合は3オン狙いでOKです。見えないところを狙って思わぬトラブルになるよりも、安全に攻めたほうがいいです」とたしなめられます。
プロは経験値として、カートナビのホール図が必ずしも正確ではないことを知っているのでしょう。
保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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