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- 3年間“毎日着ても破れない”!? 学生服メーカーが本気で作ったゴルフウエア 開発の裏側とは
学校制服・体育着の製造・販売を行う株式会社トンボが、ゴルフウエア「VICTORY GOLF(ビクトリー ゴルフ)」を開発しました。なぜ老舗の学生服メーカーがゴルフウエア作りに挑戦したのでしょうか。
耐久性に特化した「学生服」の技術を応用
昨今のゴルフウエア市場はカジュアル化が進み、ファッショナブルなアイテムが増えています。その一方で、「もっとトラディショナルなスタイルでプレーしたい」「気に入ったウエアを長く大切に着続けたい」と感じているゴルファーもいるかもしれません。
そんな中、「学生服」のトップメーカーとして知られる株式会社トンボがゴルフウエアを開発しました。その名も「VICTORY GOLF(ビクトリー ゴルフ)」。なぜ、老舗の学生服メーカーがゴルフウエア作りに挑戦したのでしょうか。開発担当者に話を聞きました。

「私たちは国内に自社工場を持ち、長年培ってきた縫製技術やノウハウがあります。これを生かして新しい挑戦ができないかと考えたとき、ゴルフというカテゴリーに行き着きました」
「かつての体育着といえばジャージ素材が主流でしたが、近年は大きく進化しています。弊社では『ピステ』と『トレーニングウエア』を融合させた『ピストレ』という高品質素材を採用しており、中高生が3年間、毎日のように着用し激しく動いても耐えられる品質となっています」
学生時代、何気なく着ていた人も多いであろうシンプルな制服や体操着。しかしそこには、防風・軽量・撥水・ノイズレスといった機能に加え、「丈夫さ」に特化した技術が詰まっています。そして、その耐久性こそが「VICTORY GOLF」の最大の特徴だといいます。
「昨今のゴルフウエアはデザイン性に優れている反面、耐久性が弱いものもあります。そこに弊社の技術を転用できないかと考えました。一般的なゴルフウエアと数値で比較したわけではありませんが、市場に出ている多くの商品よりもタフで、長く愛用いただける品質になっていると自負しています」
ゴルフ特有の“スイングの負荷”に耐えるための設計
ゴルフのスイングは、日常では考えられないほど体を強くひねる動作です。特に肩甲骨周りや脇の下、脇腹などの縫い目には瞬間的に大きな負荷がかかります。練習量が多いゴルファーの場合、スイングの衝撃で縫製が切れたり、生地が裂けたりすることもあるでしょう。
さらに林の中でボールを探す際、木や枝にウエアが引っかかって破れてしまうこともあります。こうした不測の事態を考えると、耐久性の高さはゴルファーにとって大きな魅力です。
ただし、体育着とゴルフウエアでは動きが大きく異なるため、開発には苦労もあったと振り返ります。
「素材のベースはありましたが、ゴルフ特有の動きに対応するため、パターン(型紙)はイチから開発しました。学生の運動データは豊富にありますが、ゴルフのスイング動作は特殊です。そこで外部の専門機関とも連携し、試作を繰り返しました」
開発から完成までにかかった期間は約1年。トップジュニアゴルファーなどにも試着してプレーしてもらい、実用性はすでに実証されているそうです。
派手なデザインではなくあえて「オーソドックスな英国スタイル」
また、機能面だけでなくデザインにもこだわりがあるといいます。
「デザインは、あえて今の流行であるカジュアル路線や派手なものではなく、『オーソドックスな英国スタイル』を目指しました。私たちが学生服を作っているという硬派なイメージとも親和性が高いですし、『昔ながらのスタイルでゴルフを楽しみたい』という層に向けた正統派のウエアが、意外と少ないと感じていたからです」
近年は派手なゴルフウエアを着用するゴルファーも増えていますが、伝統的で硬派なスタイルを好む人も少なくありません。見た目は紳士的な「英国調」、中身は最新の高機能スポーツウエア――。そんなハイブリッドな一着に仕上がっています。
流行に左右されないオーソドックスなデザインと、3年間毎日着てもへこたれない耐久性。「学生服の技術でゴルフウエアを作る」という試みは一見異色にも思えますが、実はゴルファーが求める「機能美」を体現したウエアと言えるかもしれません。
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