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- ネリー・コルダが挑む女子ゴルフ史の壁 メジャー2連勝で期待高まる偉業 “上”には何人いる?
今季メジャー2連勝中のネリー・コルダが、次週の「KPMG全米女子プロ」で女子ゴルフ史上5人目となるメジャー3連勝に挑む。これまで達成者はわずか4人。伝説の名選手たちが築いた記録とともに、世界女王が狙う歴史的偉業を振り返る。
今までにメジャー4連勝が1人、3連勝が3人
女王のメジャー連勝は続くのか。米女子ツアーは来週、メジャー第3戦の「KPMG全米女子プロ」を迎える。注目は「シェブロン選手権」「全米女子オープン」とメジャー連勝中のネリー・コルダ(米国)だ。女子メジャーにおける連勝記録はどれくらいなのか。コルダに期待される記録を紹介する。
メジャー初戦の「シェブロン選手権」では初日から単独首位に立ってそのまま後続に影も踏ませないまま5打差の快勝。「全米女子オープン」では混戦の中、じっと我慢のゴルフを続け、終盤にスッと抜け出しての1打差勝利だった。
米女子プロゴルフ協会が設立された1950年以降、メジャーにおける連勝(スケジュール上の連勝に限り、欠場を挟んだケースは除く)は19回目。複数回やっている選手が2人おり、人数では17人目である。

今回のコルダを除く18回中、連勝をさらに伸ばしたケースが4回ある。最も古いのが1950年のベーブ・ザハリアス(米国)だ。
ザハリアスは全米女子プロゴルフ協会を設立した13人の女子選手の1人。若い頃はさまざまなスポーツで活躍し、中でも陸上では1932年のロサンゼルス五輪で金メダル2個(80メートルハードル、やり投げ)を獲得したほどだった。
ゴルフに転向後も「全米女子オープン」など数々の試合で優勝。そして全米女子プロゴルフ協会が設立されてツアーが始まった1950年には当時のメジャーである「タイトルホルダーズ選手権」「ウエスタンオープン」「全米女子オープン」の3試合をすべて制した。ちなみに「全米女子プロ」が始まったのは1955年である。
1960年代にはザハリアスのメジャー3連勝を超える選手が現れた。米女子ツアー歴代2位となる通算82勝(歴代1位は通算88勝のキャシー・ウィットワース=米国)を挙げたミッキー・ライト(米国)だ。
ライトは1961年のメジャー第3戦「全米女子オープン」で連勝をスタートさせる。同年の「全米女子プロ」で9打差の圧勝を飾り、翌1962年は「タイトルホルダーズ選手権」と「ウエスタンオープン」を共にプレーオフで制して4連勝を飾ったのだ。続く「全米女子オープン」は4位タイに終わって連勝は止まった。
1980年代にはパット・ブラドリー(米国)が1985年の「デュモーリエクラシック」から1986年「ナビスコダイナショア」「全米女子プロ」に勝ってメジャー3連勝を達成。以降、しばらく3連勝が出なかったが、2013年に朴仁妃(インビー・パーク=韓国)がメジャー初戦の「クラフトナビスコ選手権」から「全米女子プロ」「全米女子オープン」と立て続けに勝って史上4人目、そして今のところ最後のメジャー3連勝を成し遂げている。
つまり、これまで4連勝が1回、3連勝が3回達成されているわけで、コルダは次週の「KPMG全米女子プロ」で史上5人目のメジャー3連勝に挑むことになるわけだ。
今年の強さは7勝を挙げてMVPに輝いた2年前を凌駕
では、男子はどうか。男子も女子と同じく4連勝がメジャーの記録だ。達成しているのはタイガー・ウッズ(米国)ただ1人(メジャーが年間複数となった1895年以降)である。ウッズは2000年の「全米オープン」から2001年の「マスターズ」まで勝ち続けた。
コルダは勝利に恵まれなかった昨年からは一変。今年はここまでメジャー2勝を含む4勝と圧倒的な強さで世界ランキング1位の座も奪回した。この強さは7勝を挙げて自身初のプレーヤー・オブ・ザ・イヤーに輝いた2年前を凌駕している。「KPMG全米女子プロ」でも優勝候補の大本命であることは揺るがない。
会場のヘーゼルティンナショナルGC(ミネソタ州)で同大会が開催されるのは2019年以来7年ぶりとなる。前回20歳だったコルダは当時メジャー自己最高となる3位タイに食い込んでいる。印象は悪くないはず。偉業への挑戦を見逃せない。
文・宮井善一(みやい・ぜんいち)
1965年和歌山県生まれ。スポーツニッポン新聞社ゴルフ担当記者を経て2004年にフリーのゴルフライターに。ゴルフ雑誌などへの執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動し、現在は日本ゴルフ協会のゴルフ学芸員として日本ゴルフ殿堂、JGAゴルフミュージアムなどに携わっている。元世界ゴルフ殿堂選考委員。
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