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- 1年前の大手運営会社統合で激変!? ゴルフ場の料金と集客はどう変わったのか
PGMとアコーディアの統合から1年、ゴルフ場の集客競争に変化が起きている。平日料金の値下げが周辺コースにも影響を及ぼすなか、価格以外の差別化も加速。巨大グループ誕生がもたらした“ゴルファー争奪戦”の実態を現場の声から探った。
平日料金を値下げしたので閑散期の集客に影響
PGM(パシフィックゴルフマネージメント)の親会社である株式会社平和が、アコーディア・ゴルフを買収・子会社化したのは2025年1月31日。それから1年以上が経過しました。
両ブランドは独立した運営を続けていますが、全国で321コースを擁する巨大グループが誕生したことに変わりはありません。日本全国に約2200コースあるといわれる中、約7コースに1コースが同一グループという計算になります。
これだけの規模になると、近隣のゴルフ場の集客や料金に影響が出ないわけがないのではないか。そんな疑問をゴルフ場関係者にぶつけてみました。
「影響があったかと聞かれたら、正直いってありました。うちのゴルフ場は昨年、6月と7月が入らなかったのですが、アコーディアとPGMに持っていかれた、みたいな印象がありました」

「具体的には、PGMが料金をすごく下げましたね。土日はそれほどでもありませんが、平日の料金が思い切り下がりました。PGMの料金の作り方が、アコーディアに近づいた感じですね」
アコーディア・ゴルフは以前から、前出の関係者が“990シリーズ”と表現する平日4990円や土日祝8990円といった低価格設定を打ち出していました。統合後はPGMもそうした値決めに近づいた印象があるそうです。閑散期や夏場などは「お客さんが料金を見て動いた」という実感があるといいます。
「ただ、あちらの料金設定は“入口”と“出口”でかなり差がありますからね。“入口”は4990円でも、ロッカーフィーが440円で、カツカレーを頼んだらプラス660円で、生ビールを1杯飲んだら7000円くらい払うことになります」
「そういうやり方だということはお客さんも分かっていますし、食材のコストも上がっているからしょうがないんですけど、『“入口”と“出口”で料金が違いすぎるんじゃないの?』という話はよく聞きますよね」
一方で、10~11月のコンペシーズンは、6~7月の“負け”を取り戻したそうです。
「コンペの時期は、料金だけのニーズじゃありませんからね。大きなコンペは手間がかかりますから、我々としましては差別化するためにいろんなことを丁寧に聞き、融通を利かせることで、“まとまった数”を確保することができました」
2026年はイベント型の集客でもゴルファー争奪戦になりそう
大手ゴルフ場運営会社同士が統合した影響は、料金面だけではありません。前出の関係者は次のように表現します。
「今までは“点”で戦っている感じでしたけど、昨年は“面”で戦っているみたいな感じになってきましたね」
単独経営のゴルフ場が“点”だとすれば、321コースを束ねるグループは“面”。近隣に複数の系列コースがあれば、エリア全体で料金やプランを設計することが可能になります。スケールメリットは、確かに存在します。
では、近隣のゴルフ場はどのように対抗していくのでしょうか。
「うちは先ほど申し上げたように、料金でぶつかるのではなく、コンペやイベントで集客しました。融通を利かせ、丁寧にやる、という差別化です」
大口コンペへの細やかな対応、地域密着型のイベント。価格だけではない魅力を打ち出してきたといいます。ただし、状況は固定的ではありません。
「料金だけの勝負では、この先はもう頭打ちですから、彼らも今後はイベントをやっていくらしいですよ」
実際、これまでオープンコンペを積極的に行なってこなかった陣営も、シニア向けやレディース向けなど、イベント型の集客に力を入れる動きが出ているとのことです。
「そこまで手を伸ばしてこられると、厳しいですね。『料金だけでやっていてくれればいいのに』と思ったりもしますけど」
冗談交じりの本音には、率直な危機感もにじみます。2026年は料金だけでなく、“ゴルフの楽しみ方”を含めた競争が激しくなりそうだといいます。ゴルファーの争奪戦は、単なる料金の数字ではなく、体験の設計へと軸足を移していくのかもしれません。
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