- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフライフ
- 「土日のピン位置はやさしい」ってホント? 現場が明かす意外な理由と平日との違い
「土日はやさしく、平日は難しい」そんなピン位置の違いには理由があります。来場者数や進行、芝の保護といった運営事情がどう影響しているのか、ゴルフ場関係者に話を聞きました。
来場者の多い土日はやさしい位置にカップを切る
ゴルフを続けていると、「今日はピンがやさしいな」と感じる日があります。反対に、「今日はやけに難しい位置に切ってあるな」と感じる日もあります。曜日を問わずラウンドに行く人は、「土日はやさしくて、平日は難しい」という印象を持っている人もいるのではないでしょうか。
この感覚は、決して的外れではありません。ただ、その理由は単純な「難易度調整」だけではないようです。
ゴルフ場のピンポジションは基本的に毎日変わります。これは、芝生の保護も大きな理由の一つです。同じ場所にカップを切り続けると、その周辺だけが踏まれ続け、芝生に大きな負担がかかります。カップの位置を日々変えることで、プレーヤーの歩くエリアを分散し、グリーン全体の状態を保っています。
同時に、ピンポジションはホールの難易度にも影響します。グリーン手前の平らな位置に切れば比較的やさしくなり、グリーン奥や傾斜の強い位置に切れば難しくなります。トーナメントではこの特性を利用して、日ごとにスコアの出方を変えるようなセッティングが行なわれています。

一方で、一般営業のゴルフ場は、トーナメントとはまったく別の視点でピンポジションを変え、ホールの難易度を調整します。その一番の目的は「プレーの進行」です。そのあたりの事情をゴルフ場関係者に聞いてみました。
「ゴルフ歴が長い方はご存じでしょうが、土日はど真ん中に近い、一番やさしいところにカップを切ります。土日は来場者が多いですし、1年に1回くらいしかプレーしない人たちが参加するコンペが開催されたりもしますから、どうしても混む傾向があります」
来場者が多い日は、1組あたりのプレー時間が少しずつ長くなるだけで、全体の進行に大きな影響が出ます。グリーン上で時間がかかれば、その遅れは後続組に連鎖していきます。だからこそ、ピンポジションをやさしくして、プレー時間を抑える必要があるというわけです。
芝生を休ませるため平日は難しい位置にカップを切る
土日にカップを切った周辺の芝生は、たくさんの人に踏まれますから、大きな負担がかかります。負担をやわらげ、芝生の状態を回復させるために、平日はそのエリアが踏まれにくい位置にカップを切ります。
結果として、平日は難しい位置になることが増えます。これは難易度を高めようとしているわけではなく、1つのグリーンの中でカップが切れるエリアは限られているので、必然的に難しくなってしまうという言い方が正しいかもしれません。
「平日に来る人はラウンドに慣れている方が多いので、難しいピン位置でも結構速く回ってくれるんですよ」との声もありました。
ただ、ここで見落とされがちなのが、グリーンの歩き方です。ゴルフ場関係者は次のように語ります。
「グリーンの芝生はボールの転がりを滑らかにするため短く刈り込んでいますから、人に踏まれること自体が、思っている以上にストレスになります」
カップが切られていない場所は、ゴルフ場が「休ませたい」と考えているエリアでもあります。そこを無意識に歩き回ってしまうと、グリーン全体のコンディションに影響が出ます。
最近はパッティングのラインを読むために、グリーンをあちこち歩き回るプレーヤーをちらほら見かけますが、そうした行動がグリーンへの負担につながることもあるようです。
ピンポジションの変更は、単に難易度を調整するためだけに行なっているわけではありません。芝生の保護、プレーの進行、来場者の傾向。さまざまな要素が重なり合った結果として、その日の位置が決まっています。
ピンの位置を見るとき、その日の難しさだけでなく、「なぜそこに切られているのか」という視点を少しだけ持ってみると、グリーンの見え方も変わってくるのかもしれません。
文・保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
最新の記事
pick up
-
西村優菜と共同開発! 理想の高弾道とスピンを実現した「QUANTUM MINI SPINNER」がついに発売!<PR>
-
「上達志向ゴルファーに最適解!」 “飛んで止まる”テーラーメイドのNew「ツアーレスポンス ストライプ」登場<PR>
-
“自分で操りたい派”に刺さる? テーラーメイドの新「SYSTM2(システムツー)」パター登場! 世界的ヒット作「スパイダー」との違いは?<PR>
-
今後ゼクシオはどこへ向かうのか? 家田社長が語る「25年」の継承と「XXIO 14」の挑戦<PR>
-
これが最新電気自動車の現実だ! 往復600キロのゴルフ旅を日産 新型「リーフ」で行ってわかった“BEVの安心感と実用性”<PR>
ranking











