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- なぜ、グリーンのカップ位置は毎日変える必要があるの?
プロのトーナメントはもちろん、我々アマチュアゴルファーがプレーする通常の営業でも、ほとんどのゴルフ場が毎日カップ位置の変更を行っています。その理由について詳しく調べてみました。
一番の理由は芝生の負担を分散するため
グリーンのカップ位置が毎日変わることは、知識としては何となく知っていますが、実際にカップ位置を変更する場面をゴルファーが目にする機会はほとんどありません。
トーナメント中継を見ていると、「今日のピン位置は難しいですね」とか「今日はピンを狙いやすいロケーションですね」といったコメントをよく聞くので、カップ位置を変更するのはホールの難易度に変化をつけるため、と思っているゴルファーが多いようです。
でも、ゴルフ場関係者に話を聞くと「それも理由の一つではありますが、一番の理由はグリーン上の歩くエリアを分散したいからです」と口を揃えます。
グリーンはデリケートで非常に芝生が傷みやすいので、ゴルファーが特定のエリアばかり歩くと負担がかかります。ですから、前日にたくさん踏まれた場所は次の日に休ませるために、カップ位置を変更するのです。
グリーンはゴルフ場の中で、最も芝生が短く刈り込まれている場所ですが、その状況は芝生にとってストレスになります。本来なら太陽の光をたっぷり浴びて光合成を行いたいのに、それをさせてもらえないのですからストレスになるのは当然です。
さらに人間の足で踏まれるわけですから、芝生の苦労は相当なもの。18ホールのゴルフ場だと、1日に50組200人くらいのゴルファーが訪れます。したがって、前日にグリーンの左側にカップを切ったら、翌日は右側にカップを切るといった具合に、ゴルファーが歩くエリアをできるだけ分散します。
グリーンはあちこち歩き回らないほうがいい
一般的なグリーンは手前に花道があり、ゴルファーは花道方向からグリーンに上がります。そして自分のボール位置まで歩いてマークし、ラインを読んでパッティングを行い、カップインした後は次のホールに向かってグリーンを出ます。
乗用カートがあるゴルフ場では、グリーン周辺の停止位置にカートを止め、その方向からグリーンに上がるケースもありますが、入り口と出口はだいたい決まっています。その動線を踏まえた上でゴルフ場はカップ位置を決めます。
カップを切るのに適したエリアが何カ所あるかはグリーンの大きさや形状によって変わりますが、だいたい6~8カ所の候補地があり、芝生のコンディションをチェックしながらローテーションでカップ位置を変更するのが一般的です。
結果的に、今日は右ピン(左ピン)が多いとか、奥ピン(手前ピン)が多いというケースも出てきますが、これは戦略性よりも芝生のコンディションを優先してカップ位置を決めているからだと思われます。
ゴルフ場がそういった配慮をしているのですから、ゴルファーもグリーン上を必要以上にあちこち歩き回らないようにするのが好ましいマナーです。
アマチュアですからピンと逆方向にボールが飛んでしまうことはありますが、できるだけボールに近い位置からグリーンに上がり、パッティングが終わったら速やかにグリーンから出るようにしましょう。
プロゴルファーがボールの後方からラインを読んだり、カップの後方からラインを読んだり、いろんな角度からラインを読む姿をテレビで見かける機会が多いので、アマチュアでも同じようにラインを読む人がいますが、プロが入念にラインを読むのは優勝争いなどの大事な場面だけです。
予選ラウンドが始まったばかりで、ロングパットを寄せて2パットのパーでOKという場面ではけっこうあっさりとパットを打っています。
アマチュアもラインをじっくり読むのはバーディパットか大事なパーパットのときくらいにして、それ以外の場面ではグリーンに上がる前にグリーン形状を観察し、どんなラインなのか確認しておくとよいでしょう。
常に良好なグリーンコンディションでプレーするためにも、グリーン上は必要なエリアだけを歩くように心がけたいものです。
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