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- なぜパークゴルフはシニアスポーツの王様だったゲートボールに取って代わったのか?
1990年代に全盛期を迎えたゲートボール。お年寄りが公園でプレーする姿を昔はよく見かけたという方も少なくないでしょう。しかし、現在はゲートボールをプレーするお年寄りは年々減少しています。なぜなのでしょうか?
ゲートボール人口は四半世紀で10分の1以下に
一昔前は公園でゲートボールを楽しむお年寄りを頻繁に目にする機会がありました。しかし、最近ではあまり見かけなくなったと感じている方も多いでしょう。
日本ゲートボール連合傘下の加盟団体会員数は、統計を開始した1996年には56万7232人でしたが、直近の2021年の統計では約5万人にまで減少しています。
では、なぜゲートボール人口はここまで落ち込んでしまったのでしょうか?
日本ゲートボール連合の担当者は、以下のように話します。
「ゲートボール人口が減ってきてしまった一番の要因としては、高齢化があげられます。もともと会員の年齢層は高めでしたが、それに拍車がかかった状態です。また、ゲートボールは5対5のチームプレーなので、どうしても競技中にいざこざが起こってしまい口論になることもあるので、人間関係に嫌気が差して辞めてしまう方も多々います」
「現在は、若者にもゲートボールに興味を持ってもらうべく、小学校から大学まで用具の寄贈を行っています。さらに、大学スポーツとして成立させるため部活やサークルを創部できるように働きかけを行っています」
つまり、高齢化により年々プレー人口は減ってきており、代わりとなる若者の人口も増えていないこと、チームプレーなので口論が起こりやすく、内部崩壊によりプレーすること自体が困難になってしまうことが要因として挙げられます。
ほかにも、ゲートボールはゴルフ同様「教えたがり」が多いスポーツとされています。
初めてゲートボールをプレーしに来た若者や初心者に、厳しく指導するような熟練者がいてはゲートボール本来の楽しさを体感するのは難しいでしょう。
しかし、ゲートボール連合はこのような問題を解決すべく若者へのアプローチを積極的に行っています。今後、ゲートボール人口を増やしていくためには、若者にゲートボールの楽しさを知ってもらいプレーしてもらうことが大切であると言えるでしょう。
クラブ1本、ボール1個、ティー1本で気軽にできるパークゴルフ
ゲートボール人口が減っているのに対して、現在はパークゴルフが人気を博しています。
パークゴルフは、基本的にはボールを転がして進めていくので、始めるにあたって難しい技術などは必要なく、未経験の方でも気軽に始められるスポーツです。
日本ゲートボール連合の担当者は、「ゲートボールは5対5のチームスポーツですが、パークゴルフは個人プレーになるので人間関係を気にしなくて良い」というように、複雑な人間関係が嫌になりパークゴルフに流れてくる方も多いようです。
実際に、パークゴルフ協会の羽磨事務局長は以下のように話します。
「確かに、お年寄りの方を中心にゲートボールからパークゴルフに移行している兆候が見られます。パークゴルフは、クラブ1本、ボール1個、ティー1本で気軽にプレーすることができます。ゴルフの場合は、長距離移動や1日かけてのプレーになるので、そこをネックに感じるお年寄りの方は多いです。協会のある北海道では、無料でプレーすることができるゴルフ場もあるので愛好者の方は毎日プレーしています。年齢層は高めですが、土日祝日は親子でプレーされる方も増えてきました。最近では、大会も頻繁に開催されているので、そういったところも熱中しやすい一つの要因になっているように感じます」
このように、ゲートボールでネックになっていた人間関係を気にしなくて良い点が、パークゴルフの魅力であると言えるでしょう。
さらに、老若男女問わず楽しめる点や大会が頻繁に行われていることも人気の要因として挙げられます。
※ ※ ※
ゲートボールやパークゴルフは老若男女問わず気軽に遊べるスポーツです。
パークゴルフはまだ歴史が浅く参入障壁も低いので、気軽に遊べる点も魅力であるといえます。一度プレーしてみてはいかがでしょうか?
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