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- 「ハーフ3時間オーバーでぐったり」スロープレーの原因は本当にゴルファーだけなのか?
「最近、ゴルフ場の予約は全然取れない」。コロナ禍の影響でちょっとしたブームになってるゴルフですが、年末のコンペシーズンに向けてその傾向が顕著に。そんなゴルフ場で問題になるのが「スロープレー」。果たしてスロープレーの原因はゴルファーだけなのか? 考察してみました。
「ハーフ2時間15分を目安に速やかにプレー」ができない現状
ゴルフは速やかなペースでプレーすることが推奨されており、スロープレーは競技だとペナルティーが課されることもあります。日本では多くのゴルフ場で「ハーフ2時間15分を目安に速やかにプレーしましょう」という掲示物が貼られていたりします。
しかしながら、私はこのところハーフ2時間15分以内にプレーを終えたことがほとんどありません。平日でもハーフ2時間30分前後、土日祝だと3時間近くかかることもあります。その理由は「前が詰まっているから」です。
では、前の組のプレーが遅いかというとそんなことはなく、その前の組が遅いわけでもありません。コース内のあらゆる場所で渋滞が発生しています。これは2020年夏以降に初心者ゴルファーが増えたために起こったことではなく、それ以前からセルフプレーのゴルフ場で慢性的に起こっていることだと認識しています。
キャディつきプレーのゴルフ場は進行が比較的スムーズですが、今は全組がキャディつきプレーのゴルフ場は一部の名門コースを除いてほとんどありません。従って、多くのゴルフ場でプレー進行の遅れが発生していることになります。
キャディつきだと進行がスムーズで、セルフだと進行が遅くなるということは、ゴルファーに原因があるのではないかという指摘は、確かに当たっている部分もあります。
「細かい動きを見直せばもっと早くプレーできるのに」と感じるゴルファーの姿を見かけることはたびたびあります。
ただ、渋滞が発生するホールはだいたいパターン化しています。ゴルフ場が何らかの対策を施すことで、プレー進行をもう少しスムーズにできるのではないかと感じます。
コースレイアウトやセッティングもスロープレーの原因では?
ゴルフ場で渋滞が発生するホールは大きく分けて3パターンです。
・距離が長いパー3ホール
・ティーショットの着地地点が見えないパー4ホール
・距離が短いパー5ホール
距離が長いパー3ホールは1オンする確率が低くなりますから、他のパー3ホールと比べて打数が増える可能性が高くなります。4人が1打ずつ増えたら4打ですから、そのぶんプレー時間がかかります。
パー3ホールは一般的に18ホール中4ホールあります。それぞれ異なる番手で打つようにセッティングするのが好ましいとされています。ただ、個人的な印象として180ヤードを超えると1オンする確率が極端に下がりますから、その距離は一般営業ではあまり使わず、100~170ヤードの範囲内で変化をつけたほうがいいと思います。
ティーショットの着地地点が見えないパー4ホールは、ボール探しに時間がかかるケースが非常に多いです。特にティーショットがいい当たりだったにもかかわらずボールが見つからない場合、多くのゴルファーはなかなか諦めがつきません。
「なくなるボールではないのに」と言いながら、ルールで許容されている3分を過ぎてもボールを探し続けます。
このようなホールはゴルフ場がフォアキャディを配置することで進行がスムーズになる可能性があると感じます。以前はフォアキャディが旗を持ってボールの行方を知らせてくれるゴルフ場もありましたが、最近は人件費節約などでフォアキャディを配置しないゴルフ場が増えています。それがプレー進行の遅れにつながっています。
距離が短いパー5ホールは、ティーショットでいい当たりをしてグリーンまでの残り距離が220~230ヤードになると、2オンを狙う人が多くなります。でも、距離の長いパー3ホールの項目で言及したように、180ヤードを超えるとグリーンに乗る確率が極端に下がります。
前の組がホールアウトするまで待って2オンを狙っても次打ではグリーンに乗らず、そこから寄らず入らずで6打か7打になるパターンのほうが多いですから、時間がかかるのは当然です。
パー5ホールはティーショットでいい当たりをしても残り距離が270~300ヤードになり、全員が2打目を打ち終えた状態で前の組のホールアウトを待つセッティングが好ましいと思います。
スタート間隔があまりにも短すぎる
また、コースセッティングやコースレイアウトの問題以前に、そもそも一般営業のスタート間隔が短すぎる気がします。プロゴルフトーナメントのティータイムが3人プレーで10分間隔なのに、一般営業のゴルフ場は4人プレーで7~8分間隔ですから、渋滞が発生するのは仕方がないのかもしれません。
プロゴルフトーナメントは最大でも144~156人のフィールドであるのに対し、一般営業のゴルフ場は18ホールで200人以上の来場者をプレーさせたいという事情は分かりますが、あまりにも渋滞がひどくて「こんなゴルフ場には二度と来たくない」と思われたら逆効果です。
茨城県の筑波国際カントリークラブが今夏、1日の予約を30組に限定し、スタート間隔を7分から15分に変更したところ、非常に好評だったそうです。ゴルファーがプレーファストを心がけるのはもちろんですが、ゴルフ場もプレー進行をスムーズにするためにできることがありそうです。
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