- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- どうやってハンディを算出!? ポピュラーな「新ペリア方式」を深掘りしてみた
多くのコンペで採用され、最もポピュラーといえる「新ペリア方式」。その仕組みを知っておくだけで、コンペは意外と楽しくなります。
18ホール中12ホールのスコアからハンディを算出する「新ペリア」
新型コロナウイルスの流行によってコンペ自粛ムードが続いていましたが、緊急事態宣言解除を機にコンペ解禁の機運が高まってきたように感じます。
周囲を見回しても、コンペに参加するためにゴルフスクールに通い始めたり、練習に本腰を入れたりする人が増えた気がします。
ただ、コンペに初めて参加する人は開催要項を見ても、意味が分からない用語がたくさん出てくると思います。
競技方法の「新ペリア方式」、ローカルルールの「6インチプレースOK」「グリーン上1グリップOK」、表彰対象の「飛び賞」「当日賞」「ブービー賞」「ブービーメーカー賞」「ベスグロ賞」「大波賞」など、初参加者にはチンプンカンプンでしょう。
そこで、まずはコンペの競技方法として一般的な「新ペリア方式」について説明しましょう。
いろんなレベルのゴルファーが参加するコンペでは、いいスコアでプレーした人だけが上位を独占しないように、多くの人が上位に入れる可能性を創出する方法が模索されてきました。
最初に考案されたのは18ホール中6ホールのスコアを集計してハンディキャップを算出する「ペリア方式」です。
ただし、「ペリア方式」はいいスコアなのに順位がすごく悪くなったり、悪いスコアなのに順位がすごくよくなったりするなど不公平感が強かったので、新たな集計方法が求められました。
そこで考案されたのが18ホール中12ホールのスコアを集計してハンディキャップを算出する「新ペリア方式」です。
この方式なら、いいスコアの人も悪いスコアの人もそれなりに納得感のある順位になり、多くのコンペで採用されるようになりました。「新ペリア方式」を「ダブルペリア方式」と呼ぶこともあります。
「新ペリア方式」のハンディキャップ算出方法は、18ホール中12ホールの打数を合計し、その数を1.5倍します。そこから18ホールのパーの数(パー72が一般的)を引き、0.8を掛けた数がハンディキャップになります。
計算式を言葉で説明すると何だかややこしいですが、計算はゴルフ場がやってくれるので、ゴルファー自身が計算する必要はありません。
18ホールのスコアを提出するだけでOKです。このスコアをグロススコアと言います。
同じグロススコアでも隠しホールによって順位が大きく変わる
グロススコアを提出すると、ゴルフ場が18ホール中12ホールを自動的に抽出(隠しホールと言います)し、コンペ参加者全員のハンディキャップを算出します。
隠しホールはパー3が2ホール、パー4が8ホール、パー5が2ホールで、パーの合計が48になるように設定されています。
そして、グロススコアからハンディキャップを引いたスコアをネットスコアと言い、この数字で順位を決定します。
そうすると、たとえば18ホールすべてボギーで90だった場合、ハンディキャップ14.4、ネットスコア75.6になります。
でも、18ホール中9ホールがダブルボギーで、9ホールがパーで90だった場合、ダブルボギーの9ホールがすべて隠しホールに該当すれば、ハンディキャップ21.6、ネットスコア68.4になります。
一方、パーの9ホールがすべて隠しホールに該当すれば、ハンディキャップ7.2、ネットスコア82.8になります。
グロススコアが同じでもスコアの内容によってハンディキャップが大きく変わるので、実力の要素と運の要素がバランスよく加味されます。
なお、「新ペリア方式」のハンディキャップ算出方法にもいくつかの種類があります。「ハンディ上限なし」と書いてある場合、10打でも15打でも上限なく加算されます。
「ダブルパーカット」と書いてある場合、パー3の6打、パー4の8打、パー5の10打以上は切り捨てになります。前者は初心者が上位に入りやすく、後者は上級者が上位に入りやすくなります。
コンペの幹事は成績発表の際、まず隠しホールを発表します。そして、グロススコア→ハンディキャップ→ネットスコア→名前の順番で成績を発表していきます。
最初のうちは隠しホールが発表されても自分のネットスコアを計算したり、自分の順位を予想したりするのは難しいですが、大まかな仕組みが分かっていれば成績発表が次第に楽しめるようになると思います。
最新の記事
pick up
-
「国産カーボンフェース」がついに発売! ヤマハの新作「インプレス・ドライブスター」ドライバー、FW、UT、アイアンを試打検証<PR>
-
「高反発エリア拡大でさらなる“飛び”を実現」 ミズノの新アイアン「JPX925」<PR>
-
アマチュアが打っても激スピン! フォーティーン「FRZ」を使ってギア好きゴルファー3人がスピン勝負してみた<PR>
-
キヤノンがゴルフを変える! プロゴルファー森田理香子が実践する“撮影機能付きレーザー距離計”「PowerShot GOLF」を徹底解剖<PR>
-
【連載コラム】フィッティングとレッスンの融合で上達! フォーティーンの新サービスを人気ゴルフYouTuberが体験<PR>
ranking