湿度の多い場所に置くとカビが生える危険
キャディーバッグは、ラウンドや練習などで必要不可欠なアイテムです。最近ではさまざまなサイズやデザインのバッグが販売されているため、こだわって選んでいる人もいるでしょう。

一方で、その大きさゆえに場所を取るため、家の中でどこに置いておくべきか悩んでいる人も少なくありません。
キャディーバッグの置き場所を考える上で、まずどんな環境が最適かを把握しておくべきでしょう。キャディーバッグの中には大切なクラブやボールなど、さまざまなものが収納されているため、スペースさえあれば、どんな場所でもいいというわけではないのです。
クラフトマン兼ゴルフコーチの関浩太郎プロは、キャディーバッグの置き場所について以下のように話します。
「ゴルフクラブのグリップには手の脂などがついており、カビにとって絶好の繁殖場所です。そのため、カビが発生しづらい湿度の低い環境に置くことを推奨しています。また、ゴルフクラブは熱に弱いため直射日光を避けることも大切。キャディーバッグ自体が変色や色褪せる原因にもなりますので、注意が必要です」
これらを踏まえると、日陰かつ湿度が低く、風通しの良い場所がキャディーバッグを置くのに最適なようです。少なくとも、結露しやすい北側の壁際や台所、浴室の近くといった場所は避けたほうが良さそうです。
とはいえ、そう都合よくキャディーバッグが置けて、湿度などの管理ができる場所があるとも限りません。多くは玄関や物置といったスペースに置くことになるでしょう。その際は、除湿剤を置いたり、こまめに喚起を行うといった対策を行うことが大切です。
キャディーバッグ自体のお手入れも大切
キャディーバッグの置き場所が決まっても、そこに置く前に注意すべきことがあります。屋外のゴルフ場などで使用した後に、しっかりお手入れをしておくことで、キャディーバッグ自体を長く使えるようになります。
まず、汚れをきれいに落として収納することが基本です。ゴルフ場や練習場に行った後には、確実に大量の土やホコリがついているはず。汚れを放置したままキャディーバッグを収納してしまうと、汚れが染みついて取れなくなったり、劣化を早める原因になってしまいます。布で軽く拭くだけで良いので、忘れず行うようにしましょう。
ただし、本革のキャディーバッグなどは注意が必要です。濡れた布でごしごし拭くことで、シミを作ったり、劣化を早める危険があるため、素材別のお手入れ方法をしっかり把握しておきましょう。購入した際に、ショップの人に聞いたりするのがおすすめです。
濃霧や雨の中でプレーした際には、ゴルフクラブを取り出して、バッグを陰干ししてあげることも大切です。そのまま放置してしまうと、あっという間にカビだらけになる危険もあるため、できる限り早く、風通しの良い場所で陰干ししましょう。
最後に、車のトランクなどにキャディーバッグを入れっぱなしにしているという人は、劣化を早める原因となるので避けるべきです。車の中は風通しが悪く、湿気がたまりやすいことに加え、夏場は極端に温度が上がったりもします。キャディーバッグを置くには最悪の環境ですので、少々面倒であっても、キャディーバッグは必ず車から下ろすようにしたいですね。
キャディーバッグには大切なクラブが収納されていますし、キャディーバッグ自体も決して安価なものではありません。それだけに置き場所にはしっかりこだわって、バッグもクラブも長持ちするような収納方法を考えたいものですね。