ゴルフボールがクルマにゴツン! その修理費用は?保険は使える? | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

ゴルフボールがクルマにゴツン! その修理費用は?保険は使える?

ティーイングエリアの近くに駐車場があるゴルフ場は結構多いです。そして、初心者は想像を絶するようなミスショットが出ることも。もし、他の人のクルマにボールを当ててしまったり、あるいは自分のクルマにボールを当てられてしまったらどうするべきなのか、調べてみました。

ゴルファーは個人賠償責任保険の加入を!

 ゴルフをする際にはクルマで移動することが多いことから、ゴルフはクルマに関するトラブルにあう可能性が比較的高いスポーツと言えるかもしれません。

ゴルフボールがコース外へ飛んでいくことは、それほど珍しい事案でもない 写真:AC

 ただ、ゴルファーが遭遇する可能性のあるクルマに関するトラブルは、ゴルフ場や練習場の行き帰りの交通事故ばかりではありません。

 例えば、自分の打ったボールが他人のクルマに当たってしまい、キズやヘコみをつけてしまうという、ゴルフ特有のトラブルが考えられます。

 自分の打ったボールが他人のクルマにぶつかるというのは、まるでマンガの世界の話のように思われるかもしれませんが、特に初心者のゴルファーの打つボールは、思いもよらないところに飛んでしまうことも珍しくありません。

 また、ゴルフ場によっては駐車場がティーイングエリアに隣接している場合も多く、そのようなトラブルの可能性も決してゼロではありません。

 では、まず自分の打ったボールで他人のクルマをキズつけてしまった場合、どのような対応をするとよいのでしょうか。

 駐車禁止の場所にあるクルマでないことが前提ですが、基本的にはボールをぶつけられた側には過失はありません。そのため、修理費用はボールを打った側が負担することになるのが一般的です。

 ゴルフ場でのトラブルに限った話ではありませんが、基本的に当事者同士の話し合いで解決しようとするのは避けるべきです。自分の打ったボールが原因のキズやヘコミであることが明らかな場合、保険会社を通して賠償額を決定するのがベターです。

 自分の過失によって人や物を損傷してしまった場合に使えるのは、個人賠償責任保険です。これは日常生活で起こりうる様々なトラブルをカバーするもので、自動車保険や火災保険に個人賠償特約として付帯されていることも多く、またいわゆるゴルファー保険にも含まれている場合がほとんどです。

 自動車保険に個人賠償特約がある場合、特約を利用しても自動車保険そのものの等級は基本的に変わりません。そのため、次年度の掛金上昇を心配して使用をためらう必要はありません。

 個人賠償責任保険は、キャディバッグの積み下ろし時に他の人のクルマにキズをつけてしまった場合や、ゴルフのプレー中に他人にケガをさせてしまった場合にも適用されることがほとんどです。

 また、補償額も高額であることが多いため、ほとんどのクルマのキズやヘコミは個人賠償責任保険でじゅうぶんカバーできるでしょう。

 自分が打ったボールで他の人のクルマをキズつけてしまった場合、まずは個人賠償責任保険を利用できるかどうかを確認することが重要です。もし、個人賠償責任保険を含む保険にまったく加入していない場合は、当日に加入できるゴルファー保険に入るようにしましょう。

自分のクルマが傷つけられてしまった場合には?

 反対に、相手の打ったボールによって自分のクルマが傷つけられてしまった場合はどうなるのでしょうか?

「当て逃げ」によりこの程度のヘコミをの場合が一番判断に困る 写真:AC

 これも、相手の個人賠償責任保険を利用して修理するのが一般的です。基本的には全額補償されることになるため、相手を責め立てることなく、冷静に処理を進めましょう。

 もし、相手が個人賠償責任保険などに加入していない場合、個別の示談交渉が行われることになります。しかし、無用なトラブルを避けるためにも、ゴルフ場を交えた三者で協議し、必要な事項は書面で残すようにすることが重要です。

 最も難しいのは、プレーを終えてクルマに戻ってみたら明らかにボールがぶつかったキズやヘコミがあるにもかかわらず、誰が当てたかわからないというケースです。

 いわゆる「当て逃げ」ですが、ボールを当てた当事者が見つからない限りは、自費もしくは自身が加入している車両保険で修理するか、軽微なキズであれば修理しないという選択肢をとらざるを得ないのが実情です。

 キズやヘコミの程度にもよりますが、それほど大きなものでなければ、数万円以内で修復することが可能なため、自動車保険の等級が下がることなどを考慮すると自費で修理したほうが、メリットがあるということも少なくありません。

 このような状態に遭遇すると、やり場のない怒りを覚えてしまうものですが、監視カメラに内容を確認するなど、ボールを当てた人間を特定するためにゴルフ場側の協力が必要不可欠であるため、ゴルフ場にクレームを付けるようなことはすべきではありません。

 また、最近では多くのクルマにドライブレコーダーが搭載されているため、ボールがぶつかった時間を割り出すことも難しくありません。

 いずれにせよ、当て逃げが発生した際には、周囲の協力を得ることが重要であるため、まずは冷静にゴルフ場に相談をしてみましょう。

***
 個人賠償責任保険に加入していれば、クルマを傷つけてしまうようなことがあっても、基本的には保険から補償されることになります。ぶつけてしまった瞬間は頭が混乱してしまうかもしれませんが、絶対に逃げることをしてはいけません。

 大きく外れる場所にボールを打ってしまった場合には、念のためにゴルフ場に申告するようにしましょう。

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インパクト前後で自分から見てヘッドを時計回りさせる。一瞬、飛球線後方にヘッドを戻すイメージ。フェースがターンして球がつかまる
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