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- 下から2番目の人に贈られる「ブービー賞」 初めは最下位への賞だったのは知ってた?
新ペリア方式のコンペであっても上位に行くのは中級者から上級者、スコア100前後が上位進出の最低ラインの場合が多い。となると、ビギナーが狙えるのは「ブービー」もしくは「ブービーメーカー」ということになる。そこで、この2つの賞について調べてみました。
ブービー賞=最下位から2番目、ブービーメーカー賞=最下位
初心者が参加するゴルフコンペでは、腕前が達者な人だけでなく初心者でも賞品がもらえるように配慮されていることが多いです。
その代表的な存在がブービー賞とブービーメーカー賞です。コンペの実施要項にはBB賞、BM賞と表記されており、初めてコンペに参加したとき「“ビービー賞”と“ビーエム賞”って何ですか?」とゴルフ経験者の人に聞いた覚えがあります。
ブービー賞(BB賞)は最下位から2番目の人に与えられる賞で、ブービーメーカー賞(BM賞)は最下位の人に与えられる賞になります。
元々はブービー賞が最下位の人に与えられる賞でした。ブービー(booby)とは英語の俗語で「ばか者」という意味で、最下位の人をジョークで表彰し、賞品も些細な物であることが一般的でした。
ところが、この文化が日本に伝わると、弱者に同情心を持ちたくなる国民性なのか、ブービー賞の賞品がどんどん豪華になっていきました。
そうすると、豪華賞品を目当てにわざと最下位になろうとする人が出てきました。そこで、ブービー賞を狙って獲得できないようにするため、最下位から2番目の人に与えることになり、ブービーメーカー賞という新たな最下位の賞が設定されました。
ブービーメーカー賞というのはブービー(booby)を作る人(maker)という意味の和製英語で、日本以外では通用しません。
ブービー賞がどんどん豪華になっていった時代というのは1970年代から1980年代にかけて高度経済成長とゴルフブームが重なったころだと思われます。1990年以降、バブルが崩壊してからはブービー賞もブービーメーカー賞もささやかな賞品になっています。
ボールや練習器具が賞品になることが多い
ブービー賞やブービーメーカー賞でよく見かけるのが、初心者はボールをたくさんなくすからという理由で、ボール1ダースをプレゼントするケースです。
コンペの賞品でボールがよく使われるのは他にも理由があります。上級者が他のコンペの賞品でもらったボールをそのまま使用せず、次のコンペの賞品で無償提供することが多いからです。
上級者は基本的に特定の決まった銘柄のボールしか使用しません。なぜならば、ボールの飛距離性能やスピン性能がラウンドごとに異なるとコース攻略に支障を来たすからです。
したがって、自分が使用しないボール(試してみようと思わないボール)にはまったく興味を示しません。そのおこぼれが初心者ゴルファーに回ってきます。
初心者ゴルファーはボールの質よりも量が大事ですから、とてもありがたいです。ただ、ゴルフをしばらく続けていると分かるのですが、タダでもらったボールは執着がありませんから、あっという間になくなります。
1ダースあるからと安心しているとすぐに1スリーブ(3個)がなくなり、あと3スリーブ残っているからと余裕をかましていると次の1スリーブがなくなり、2スリーブ残っていれば大丈夫だろうと油断するとさらに1スリーブがなくなり、気づいたら残り1スリーブになります。
ボールはやっぱり自分のお金で買ったほうが、執着心が湧くということに気づくためにも、ブービー賞やブービーメーカー賞のボールはありがたい賞品です。
それと、初心者は練習に励んでくださいという意味合いで、練習器具が賞品として用意されているケースもあります。
ただ、個人的な印象として、練習器具は正しいスイング感覚をすでに身につけている人が効果を実感でき、正しいスイング感覚が身についていない人には効果があるのかどうか今イチ実感できない商品が多いと感じます。
やはり練習場やゴルフスクールでボールを打つのが一番の練習になります。
いずれにしましても、最初のうちはブービー賞やブービーメーカー賞であっても「賞品がもらえるんだ!」とうれしくなりますが、その状態が1年も2年も続くと「そろそろこの状況から抜け出さなければならない」という気持ちになります。
そういう意味合いでも、今どきのブービー賞とブービーメーカー賞はちょうどいいバランスになっているかもしれません。
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