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- 価格が割高でも「ハイブリッド車」を買うべき? ゴルファーにおすすめな車を考えてみた
走行距離が多くなりやすいゴルファーにとって、燃費性能は車を選ぶ上で非常に大きなポイントです。ハイブリッド車(HV)は燃費の良い車の代表格ですが、ガソリン車に比べて価格が割高です。ハイブリッド車で「元をとる」ことは可能でしょうか?
元を取るには10年かかる!?
ゴルフ場の多くは郊外や地方部に位置しているため、愛車でゴルフ場へと向かうゴルファーにとって、燃費性能は車選びの非常に重要なポイントとなります。

近年では、そもそもガソリンを使用しない電気自動車(EV)という選択肢も増えていますが、充電設備や航続距離の問題を考えると、すべての人にとって実用的とは言えないのが実情です。
そんな中、最も現実的かつ燃費性能の良いのがハイブリッド車(以下、HV)です。日本は、トヨタが1997年に世界初の量産型HV「プリウス」を発売して以来、世界をリードし続けるHV大国です。現在、新車販売におけるHV比率は30%を超えており、すでに多くの人にエコカーとして認知されています。
一方、HVのデメリットとして挙げられるのが、車両価格がガソリン車に比べて割高という点です。
例えば、2021年の登録車販売台数1位であるトヨタ「ヤリス」の場合、パワートレイン以外はほぼ同じ装備を持っている、ガソリン仕様の「Z」グレードとハイブリッド仕様の「HYBRID Z」で比べると、前者が197万1000円、後者が232万4000円となっています。
つまり、同じグレードのヤリスでも、ハイブリッド仕様を選ぶと35万円3000円ほど割高となります。では、この価格差で元をとるためにはどの程度の走行距離が必要なのでしょうか?
カタログ燃費(WLTCモード)を見ると、ヤリスの「Z」グレードは21.6km/L、「HYBRID Z」は35.4km/Lとなっています。
ガソリンの価格を160円/Lとした場合、差額の35万3000円分のコストメリットを出すためには、単純計算で約12万2245km走る必要があります。
通勤やレジャーで日常的にクルマを使用している人なら、月間1000km程度の走行距離になることはめずらしくありませんが、それを10年続けてやっと元が取れるというのは少々ハードルが高いようにも思われます。
一方、HVはガソリン車に比べて税制優遇の措置があるため、その分も差し引いて考えて見る必要があります。具体的に見ると、「HYBRID Z」では自動車税環境性能割と自動車重量税が免税となるため、2022年2月に登録した場合、「Z」に比べて8万5200円の税制優遇が得られます。
これを考慮すると、両車の実質的な価格差は26万7800円となり、9万2740kmの走行で元がとれる計算となります。
また、自動車重量税は毎年発生(納税は新車購入時と車検時)し、現在のエコカー減税制度では、新車購入時と初回車検時に納税する計5年分の自動車重量税である、6万1500円が免税されます。そのためさらに両車の価格差は小さくなると言えます。
HVのメリットはガソリン代が安いことだけではない?
ここまで紹介したように、一定以上の走行距離が見込めるのであれば、HVとガソリン車の価格差分を燃費で回収することは不可能ではありません。
一方、実際にHVを所有しているユーザーに話を聞くと「日々のガソリン代が抑えられることだけでなく、そもそもガソリンを入れる機会が少なくなることがメリット」という声が聞こえてきます。
例えば、ヤリスの「Z」は一回の給油で約864km走行することができます。月間1000km走行するユーザーであれば、少なくとも月に1回、1年でおよそ14回給油することになります。
しかし、「HYBRID Z」の場合、一回の給油で走行できるのは約1274kmであり、月に1回、1年間では9~10回程度の給油で済む計算となります。
ガソリンスタンドでの給油は意外と面倒なものであり、都度支払うガソリン代も負担に感じやすいものです。HVを選ぶことで給油回数を減らし、その時間を有意義に使うことができれば、それは大きなメリットのひとつと言えるでしょう。
机上の計算だけで言えば、相当な距離を走らない限り、ガソリン車の方が絶対的な支出額は抑えられると言えます。そのため「車に掛けるコストを1円でも安くしたい」という場合は無理にHVを選ばず、ガソリン車を選ぶのも悪くないでしょう。
一方、クルマを日常的に使用し、さらには毎週のように地方のゴルフ場へと出かけるというゴルファーなら、HVでも十分に元を取ることができそうです。
ただ、それほどのヘビーユーザーでなくても、ガソリンスタンドでの給油回数が減ったり、毎年の税金の支払いが少なくなったりというメリットもあります。
購入時は割高であることが多いHVですが、その後の負担が減ることも考慮し、自身のライフスタイルに合ったものを選択することが重要です。
ただし、ゴルファーがHVを検討する場合、ラゲッジスペースのサイズはよく確認するようにしましょう。HVは大型なバッテリーを搭載する関係上、ラゲッジスペースがガソリン車に比べて小さく設計されていることが多くあります。
ゴルフバッグがきちんと収納できなければ元も子もありませんので、事前の実車確認は忘れずに行いましょう。
※本文を一部修正しました(1月28日18時53分)
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