ゴルフ場の指定口座に振り込むのが一般的
ゴルフ場に頻繁に足を運ぶようになると、ゴルフパンツのポケットやラウンドに持参する小物入れの中にロッカーキーのフォルダーケースが入っているのがスタンダードな状態になります。ロッカーキーが見つからないと、どこに置き忘れたのかとソワソワするようになります。

一方で、家に着いてからゴルフ場のロッカーキーを見つけると、何となく違和感を抱いた後、「あれっ!? 料金を払い忘れた?」と気づきます。
筆者も経験がありますし、ゴルフ仲間からも同じ経験をしたことがあるという話を聞きましたから、意外とポピュラーな失敗談のようです。
でも、ゴルフのプレー代はそれなりの金額ですから、何か重い罪になるような気がして心配になります。慌ててゴルフ場に電話しますが、すでに営業が終わっており、電話がつながらなかったりします。
翌日に恐縮しながら電話すると、「料金は振り込んでいただいて、ロッカーキーは郵送か宅配便で返却していただければ大丈夫ですよ」と言われ、ようやくホッと胸をなで下ろします。
ロッカーキーの持ち帰りや料金の払い忘れはどのくらいの頻度で発生するのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。
「そんなに多くありませんが、たまにありますね。貴重品ロッカーと自動精算機が普及したので、そのまま帰っちゃうパターンが増えたのだと思います」
以前はゴルフ場に貴重品ロッカーがなく、財布や車のカギをフロントに預け、紙の封筒に入れて目の前で封を閉じ、引換券を受け取るシステムでした。
したがってプレー後も必ずフロントに立ち寄って貴重品を受け取り、そのタイミングで精算するというのが一般的な流れでした。
今は多くのゴルフ場が貴重品ロッカーを設置していますし、料金の支払いも自動精算機が普及してきましたから、何の悪気もなく料金を払い忘れてしまうことがあります。その場合、ゴルフ場はどのように対処するのでしょうか。
「ロッカーキーが返却されていないことは確認すれば分かりますし、そのロッカーをどなたが使用していたかも分かっていますから、電話で連絡します。ウチのゴルフ場は地元の方が多いですから、後日お金を払いに来るか、振込先をお伝えすれば皆さんちゃんと払ってくださいますね」
以前は早朝プレーで料金を払わずに帰ってしまうゴルファーがいた
ひと昔前は受け付け時に偽名を書き、料金を払わずに帰る無銭ゴルファーの確信犯がいたという話も聞いたことがありますが、そのような事例は今もあるのでしょうか。
「ウチのゴルフ場ではそういうのはありませんね。ただ、早朝プレーでは、以前は料金を払わないで帰る人がいたそうです」
「なぜかと言いますと、早朝プレーを始めた当初は予約に基づいてカートだけ準備しておいて、ホールアウトするまでの間にスタッフが出社して料金を受け取るスタイルにしていたんですね」
「ところが、2サムで前に誰もいなければ、1時間半とか2時間で18ホールスループレーが終わるんです。そうすると、スタッフが来る前にホールアウトするので、そのまま払わないで帰ってしまうのです」
「それで『早朝プレーもやっぱり人をつけなきゃいけないね』ということで、今は人をつけるようになりました」
当時はのどかな時代だったということでしょうが、早朝プレーのトップスタートは4時台ですから、それに間に合うように出社するとなると、3時台に起きて家を出なくてはなりません。
もちろん早朝プレーをする人たちも同じような時間に出発するのでしょうが、遊びに行くのと仕事に行くのは気分がまったく違います。料金を受け取らないと商売が成り立たないとはいえ、なかなか大変な仕事です。