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- 春先になるとグリーンがボコボコ! なぜ芝生に穴が開いているの?
ゴルフを始めた頃、春先になるとグリーンに無数の小さな穴が開けられているのを見て驚いたことがありました。「エアレーション」と呼ばれる作業ですが、そもそも何のためにやっているのでしょうか?
芝生に穴を開けて新鮮な空気や砂を入れ、芝生の再活性化を促す作業
春になるとゴルフ場のグリーンに小さな穴がいくつも開いているのを見かける機会が増えます。
そのような状態のグリーンは表面がボコボコしていてボールの転がりが悪く、ゴルファーからの評判はよくありません。それなのになぜ、そんなことをするのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。
「ゴルフを長くプレーされている方はご存じだと思いますが、芝生に穴を開けることをエアレーションと言います。いわゆるグリーンの更新作業です」
「田んぼや畑であれば、収穫後に土を耕して土壌環境を改善するのですが、芝生は一年中張り詰めていますから、耕すことができないんですね。そうすると土壌が固くなって芝生が育成できなくなりますから、穴を開けて新鮮な空気と砂を入れ、土壌をよくして芝生を再活性化させるのです」
「春にエアレーションを行なうのは、冬の間は芝生が育成しないからです。気温がだんだん高くなり、雨が降ったりして芝生の育成が始まるタイミングで行なうのが一番いいとされています。ウチのゴルフ場は5月中旬と9月末の年2回行ないます」
「作業は4日間かけて行ないます。グリーンが元通りの状態に戻るまで、だいたい2週間くらいかかります」
予約のときにエアレーション作業中か教えてくれるゴルフ場もある
エアレーションが芝生の育成に必要な作業であることは分かりましたが、利用者に不便をかける作業を行なうのになぜ事前に告知しないのでしょうか?
「日本でも最近は事前に告知するところもあるみたいですが、ウチのゴルフ場では事前告知はしていません」
「それにはいくつかの要素があると思います。コース管理サイドとしては当たり前の作業なので、『コースをよくするためにやっているんだから、お客様には理解してもらうしかないよね』という意識があります。また、時期が不確定なのでこの日からこの日までとキッチリしたアナウンスができないこともあり、事前告知という考えには至っていません」
「ウチのゴルフ場は作業期間に入るとフロントやマスター室前に『メンテナンス作業を行なっています。コースコンディションを良くするために必要な作業です』という貼り紙を出します。ただ、それは作業が始まってからの話ですから、思いやりがないと言われたら、そうかもしれませんね」
一方で、このゴルフ場関係者もゴルファーの一人としてエアレーション作業中のグリーンがゴルフの面白さを半減させることは十分に承知しています。
「私自身も他のゴルフ場に行ってグリーンがボコボコだと『なんだよ~』と思います。それがスコアにも響いたりすると、面白くないですよね」
「旅行会社さんの担当者の方も、ゴルフのパッケージツアーを作るとき、エアレーションの実施期間を事前に教えてほしいと、すごくこだわっていた人がいました。やっぱり高いお金を出してゴルフ旅行に行き、グリーンがボコボコだとクレームになりますからね」
「ただ、パンフレットはだいぶ前に作りますから、『エアレーション作業を行なっている場合があります』という注釈を入れることしかできませんでした」
ゴルファーとしては、エアレーション作業中のゴルフ場とエアレーション作業をしていないゴルフ場のどちらに行きたいかと言えば、後者に決まっています。エアレーション作業中のプレーを避けることはできるのでしょうか。
「ウチのゴルフ場はパソコンの予約画面の一番上の共通項目に、エアレーション作業予定日が表示されていますから、お客様からエアレーションの実施の有無を聞かれたら教えると思います。聞かれたら教えないと、実際に行ってみてエアレーション作業中だったらクレームになりますからね」
エアレーション作業中のプレーをどうしても避けたいのであれば、予約時にゴルフ場に問い合わせることで回避できるかもしれません。
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