導入コストは最低7000万円!? セルフでは必須の乗用カートにかかる費用とは

今や多くのゴルフ場で導入されている「乗用カート」。ラウンド中は何気なく利用しているが、実はゴルフ場の中でも維持費などお金が掛かる設備だという。そこで、実際にどれぐらいの金額がかかるのか、ゴルフ場に聞いてみました。

カート道路新設は約640万円、乗用カートは新車購入で約6000万円

 ゴルフ場が全国各地で建設されていた時代は、1ホールを造成するのに1億円かかると言われていました。それ以外にもクラブハウスに数億円をかけて豪華な建物を造り、高級メンバーシップとうたって高額な会員権を販売していました。

 しかしながら、そのようなビジネスモデルはバブル崩壊とともに成り立たなくなり、2000年以降はゴルフ場が続々と民事再生法や会社更生法の適用を申請し、ビジネスモデルの転換を余儀なくされました。

今やスタンダードな存在となった「乗用カート」だが、導入コストはなかなかの金額に

 ゴルフ場という施設は18ホール営業で1日の定員はだいたい50組200人です。それが365日フル稼働すれば年間来場者数7万3000人になりますが、実際にはそんな人数は見込めず、年間4万人来場すれば合格点と言われています。

 ゴルフ場の客単価はコースのグレードによって異なりますが、全国的な平均額は1万円から1万5000円の間でしょう。そうすると来場者のプレー代による収入は4億円から6億円です。その金額の範囲でやりくりしなければなりません。

 2000年代に入ってから多くのゴルフ場はキャディつきプレー主体の運営からセルフプレー主体の運営に切り替えました。そしてセルフプレーの必須アイテムになったのが乗用カートです。

 最近は乗用カートにナビゲーションシステムを搭載するゴルフ場も増えています。このシステムを導入したことで前のカートとの正確な距離が分かるようになり、打ち込み事故防止やプレー進行の円滑化に役立っています。

 ただ、これらの設備投資にもそれなりの金額がかかっているはずです。ゴルフ場はどのような計画で設備投資を行なっているのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。

「ウチのゴルフ場が乗用カートを導入したのはだいぶ前ですが、カート道路を新設するにはおよそ20メートルで1万6000円かかるそうです。カート道路の距離はハーフでだいたい4000メートルですから、9ホールで320万円、18ホールで640万円になります」

「18ホール営業のゴルフ場で乗用カートを導入すると、50組分の50台に予備の10台を加えて60台は必要です」

「5人乗り乗用カートは新車で購入すると約100万円、中古でも約50万円します。つまり、新車だと約6000万円、中古でも約3000万円の設備投資ということになります」

 また、乗用カートは維持費もけっこうかかるそうです。

「メーカーや車種によりますが、バッテリー交換も20万円くらいかかりますからね。バッテリー充電の電気代やガソリン駆動カートのガソリン代はそれほどでもありませんが、カート周りの経費は何だかんだ言ってかかりますね」

ナビゲーションシステムも500万円以上

 さらにナビゲーションシステムを搭載すると追加投資が必要になります。

「ナビゲーションシステムも当然、60台すべてに搭載します。その金額は1台いくらと単純に説明できるものではなく、システム導入費用が最初にかかりますから具体的な金額はお伝えできないのですが、500万円以上の初期投資になります」

カート専用道路も定期的なメンテナンスが必要になる

 このゴルフ場ではナビゲーションシステムの導入に伴い、メンバーの了承を得てメンバー料金の値上げに踏み切りました。

「値上げといっても100円ですけどね。『利便性を高めるためにナビを入れますのでご協力ください』とお願いして、『100円くらいだったら別にいいよ』ということでご理解いただきました」

 メンバー料金を値上げしたということは、ビジター料金も当然、値上げしています。「最近、乗用カートにナビゲーションシステムが搭載されているコースが増えて便利になったね」なんて思っているかもしれませんが、その設備投資金額はビジター料金に上乗せされている可能性が高いと思ったほうがいいでしょう。

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