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- ティーショットが木に当たって足元に戻ってきたら? 「2打目でティーアップ」の事実に100万人が目からウロコ
ゴルフ規則はさまざまな状況を想定して編まれています。現実に出会うことは非常にまれな状況にもかかわらず、意外に多くの関心を持たれたUSGAのルール動画とは?
ティーショットが木に当たってティーイングエリアに戻ってきたら?
全米ゴルフ協会が制作し、SNSなどにシェアするルール動画。なかには余りにレアすぎて、知っても無駄と思えるゴルフルールがあるのですが、それでも強い関心を集め、130万回以上の再生回数を得ている動画があります。
現実に出会うことは非常にまれな状況にもかかわらず、意外に多くの関心を持たれたUSGAのルール動画とは?
その動画は「すべてのプレーのなかで最もラッキーなミスショット」というタイトルから始まります。そして、ティーイングエリアから放たれたプレーヤーのティーショットはハーフシャンクで、右前方の樹木の幹を直撃。跳ね返ったボールはプレーヤーの足元まで転がって戻ってきます。
このときのボールはもちろんインプレーで、次のストロークが2打目です。そして、インプレーですから、プレーヤーはそのボールを勝手に拾い上げたり動かすことは、基本的にできません(グリーン上やルールで認められる場合を除く)。

ところが、このケースのようにインプレーでもボールがティーイングエリア上にあるときは、規則6.2b(6)「インプレーの球がティーイングエリアにある場合」に、次のような規定があります。
「インプレーの球がストローク後にティーイングエリアにある場合、プレーヤーは次のことができる:
・罰なしに球を拾い上げたり、動かす。
・ティーイングエリアからティーアップ、または地面からその球か別の球をプレーするか、球をあるがままにプレーすることもできる。」
つまり、プレーヤーは無罰で元のボールか別のボールをティーイングエリア上にティーアップして、打ち直しの第2打をストロークできるのです。もちろんティーイングエリア内であれば、どこにティーアップしても構いません。
そこで動画のプレーヤーもティーアップして第2打をストロークしたのですが、なんと今度はヘッドの先端がボールをかすめる“チョロ”。ボールは1メートルほど真横に転がって、依然ティーイングエリア内に。
むろん次の第3打もティーイングエリア内にティーアップして打ち直すことができます。
これが「すべてのプレーのなかで最もラッキーなミスショット」の内容でした。
「ストロークと距離の救済」を使ってティーアップしての打ち直しも
この規則6.2b(6)には「救済を受けた後にティーイングエリアにある場合」も同様の処置ができると記されています。
代表的なのは、OBによるティーショットの打ち直しです。いうまでもなく、その場合もティーアップをすることができます。
また、規則18.1「ストロークと距離の罰に基づく救済はいつでも認められる」の規定により、プレーヤーはいつでも1罰打を加えて直前のストロークが行われた場所から元の球か別の球をプレーすることができます。ですから、例えばティーショットのボールが林の中や深いブッシュの中に飛び込んだ場合、あえて先の状況を確認せず、この「ストロークと距離の救済」を選択し、より条件のいいティーイングエリアから第3打を打ち直すことも可能です。
喜んで利用するルールではありませんが、万が一のために覚えておくとよいでしょう。
文・小関洋一
出版社、編集プロダクションを経て83年からフリーランスライターに。テレビ誌・トレンド誌などで主にスポーツに関する記事を執筆。テレビ、ラジオのスポーツ番組の構成も手掛ける。その後はゴルフ誌やネットメディアで内外の最新情報やゴルフ場レポート、ルール解説を執筆。JGAやKGA競技のオフィシャルライターも務める。東京ゴルフ倶楽部や日本ゴルフ協会の年史制作に携わっており、ゴルフ史に関する執筆機会も多い。
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