スロープレーを防ぐ「走る」以外の心得とは?100は切れなくてもハーフ2時間15分は切れる

ゴルフでは、速やかなペースでプレーすることがマナーとして推奨されています。プレーの進行が遅れることを「スロープレー」と呼びますが、どのようにして防ぐことができるのでしょうか?

目安はハーフ2時間15分

 ゴルフ場には、ドレスコードやラウンド上でのマナーなど、守るべき事柄がいくつか存在しています。特に初心者ゴルファーが陥りがちなのが「スロープレー」。ゴルフにおけるスロープレーとは、文字通りプレーに時間をかけすぎてしまうこと。同伴者や後ろの組のゴルファーがプレーのペースを乱されてしまい、甚だしい場合は遅いスタートの組が日没までに18ホールを消化できないといった弊害が生じる場合もあります。

多くのゴルフ場で目にする「プレーファスト」の掲示物

 日本では多くのゴルフ場で「ハーフ2時間15分を目安に速やかにプレーしましょう」という掲示物を目にすることがあります。では、どのようなことが原因でスロープレーに陥ってしまうのでしょうか。

 まず、プレーし終えたホールのグリーン上でスコアをつける行為は、後続の組を待たせてしまうことにつながります。ホールアウトしたらグリーン上から走らず速やかに退去し、次のホールに移動するカートの中やティーショット前の待ち時間にスコアをつけることが基本的なマナーです。

 また、バンカーや林からなかなか脱出できなかったり、グリーン周りでのアプローチがうまくいかず「往復ビンタ(ミスショットを連発してグリーン周りを行ったり来たりする)」を繰り返してしまう初心者ゴルファーも少なくありません。ホール毎の上限スコア(パーの2倍or3倍など)を決めておき、後続が詰まっている場合は「ギブアップ」してホールアウトしたほうが良いケースもあります。

 次に、ショットに時間をかけすぎてしまうことです。アドレス(ボールを打つ際の構え)してからスイングに入るまでの時間が長かったり、必要以上に素振りを繰り返す行為もスロープレーにつながります。長いアドレスは一度クセがつくとなかなか抜けなくなってしまうので、初心者のうちから構えたらすぐに打つことを意識しましょう。また、自分に打順が来てからの素振りは1回か多くても2回までにとどめることを習慣づけましょう。

 また、自分のボールがある地点まで移動する際は、使うかもしれないクラブを事前に数本持っていくことも大切です。例えば、フェアウェイウッドで打つつもりがライ(ボールの置かれた状況)が悪く、ウッドが使いづらい状況であることにボールの近くに行ってから気付くこともあります。その際、ウッド以外のクラブを持ち合わせていなければ、またカートへクラブを取りに行かなければなりません。

 このようなことを防ぐためにも、さまざまなシチュエーションを想定して、数本のクラブを持ってショット地点へ向かうようにしましょう。特にグリーンが近くなった際は、パターとウェッジの両方を持ち歩くことを習慣づけたほうが良いかもしれません。

 グリーンにボールが乗ってから、スムーズにパターへ移行できるのはもちろん、オンしたつもりで実際にはグリーンからこぼれていたなどという場合にも、慌ててウェッジを取りに戻らず済みます。次のショットで必要なクラブを常にイメージしておくと、スムーズな進行につながるはずです。

「速歩き」のススメ

 他には「暫定球」を意識して宣言することも大切です。暫定球とは、ボールをロスト(紛失)したりOBになった可能性がある場合に、打ち直しの時間ロスをなくすため、その場からもう一度ボールを打つ行為を指します。

 ボールがすぐに見つからなかった場合、3分以上ボールを探す行為はルール上禁止されています。ロストやOBの可能性があるのに、そのまま前進してしまうと、見つからなかった場合は元の位置に戻り、打ち直さなければなりません。そのため、ロストした可能性が少しでもある場合は「暫定球を打ちます」と宣言して打つようにしましょう。もし宣言をせずに打ってしまうと、暫定球のつもりだったものがインプレーとみなされ、ティーショットなら3打目を打ったことが確定してしまいます。
 
 ただし、日本のゴルフ場の場合は「前進4打」の特設ティーを設置しているケースも多いため、初心者の場合は暫定球や打ち直しをせずに、特設ティーから4打目で再開したほうが進行的には早いケースが多いでしょう。
 
 レッスンプロの三浦辰施氏は、上述の基本的なマナーを踏まえた上で、ある一つのことさえ実践しておけば、基本的にはスロープレーに陥ることはないと話します。

「どのような場面でも常に『速歩き』で移動することを心掛ければ、そうそうスロープレーに陥ることはありません。余裕があるからとゆっくり歩いたり、後ろが詰まっているからと走ったりせず、大股で可能な限りの『速歩き』を意識していれば、グリーン上を走ってしまうこともないのでオススメです」

 最近では、新規ゴルファーの増加やキャディーを付けないセルフプレーが主流になりつつあるため、ラウンド中は渋滞しやすい傾向にあります。ゴルフ場自体が混雑していて、どうしても前が詰まってしまう場合もありますが、一人一人の意識がスムーズなラウンドにつながっていくことを肝に銘じておきましょう。

「ペースを乱さないで…」スロープレーに陥る原因を画像でチェックする

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