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- スムーズに流れていたのに突然3組待ち! ゴルフ場の渋滞原因と解決方法とは?
ホール間でほとんど待つことなく、スムーズに進行しているかに思えるゴルフ場でも、突然特定のホールで大渋滞になっていることがあります。その理由と解消方法について考えてみました。
難易度の高いパー3は渋滞の原因になりやすい
先日のラウンドで、後半の4ホール目までスムーズに流れていたのに、5ホール目で突然、カートが3台連なっており、ティーショットを打つまでに30分以上待ちました。
そのホールは池越えのパー3でグリーン周りがバンカーにガードされており、花道がありません。グリーンに乗せる以外の安全地帯が見当たらないので、事故(トラブル)が起きやすいホールだと感じました。
ティーショットが池に入った場合は特設ティーから第3打というローカルルールは設定されていましたが、グリーン周りからのアプローチやバンカーショットがトップすると、次打が池に入る可能性もあり、多くのゴルファーが苦戦していました。
高速道路の渋滞の原因は、大まかに言うと「交通集中渋滞」「事故渋滞」「工事渋滞」の3つに分けられます。これはゴルフ場の渋滞にも当てはまります。
昨今は多くのゴルフ場がハーフ2時間15分ペースでのプレーを推奨しています。これは事故が少なければ難なく達成できるのですが、大きな事故が発生した場合はペースが途端に乱れます。
そしてゴルフというスポーツは事故が起きやすいスポーツです。腕に自信のない人は事故がたくさん起きますし、腕に自信がある人でも18ホールを無事故で乗り切れることはほとんどありません。ホールの難易度が高ければ当然ながら事故発生件数が増えます。
スムーズに流れていた進行が特定のホールで急激に詰まるということは、そのホールの形状、ピン位置、ティーイングエリアの位置などを含めたトータルの難易度が他のホールに比べて高過ぎたということなのでしょう。
一般的なシニアゴルファーがパーオンできる距離にすべき!?
この渋滞がゴルファーのせいなのかゴルフ場のせいなのか、責任のなすりつけ合いをしても仕方がないかもしれませんが、アマチュアゴルファーの大半がシニア層で、しかも新規参入ゴルファーが増えている現状を踏まえ、ゴルフ場は渋滞ができるだけ起きないようなセッティングを考えてほしいと思います。
たとえば、そのゴルフ場は乗用カートにナビゲーション端末が搭載されており、スコア管理システムが導入されていました。
すべてのゴルファーがスコアを入力するとは限りませんが、入力されたスコアを活用すれば各ホールの平均スコアを算出することができます。
平均スコアが多い(難易度が高い)ホールは、ピン位置やティーイングエリアの位置を変えることによって平均スコアがどのように変動するかを検証すれば、渋滞が起きやすい箇所を極力減らし、スムーズな進行が取り戻せるのではないでしょうか。
ゴルフ場関係者に話を聞くと、日本のコースは2000年代前半まで今ほど距離がありませんでした。経営交代ラッシュで外資系企業が参入した際、距離表示でサバを読んでいるコースが多かったため、正確な距離表示に統一されていきました。
そうすると実際の距離が5000ヤード台になるコースが出てきたため、見栄えをよくするために6000ヤード台(トーナメントコースは7000ヤード台)のティーイングエリアが新設されていきました。
その背景にはプロゴルファーがフィジカルトレーニングを行うようになったことで飛距離が伸び、そのフィジカルに合わせたゴルフクラブとゴルフボールが開発されたことでさらに飛距離が伸びたという流れがあります。
ただ、アマチュアゴルファーはその流れについていけていません。個人的には20年前と比べてドライバーの飛距離が30~40ヤード伸びているはずですが、コースは今のほうが難しいと感じます。
ゴルフ場利用者の大半はアマチュアゴルファーですから、まずはアマチュアの進行がスムーズになるようにセッティングしてほしいです。一般アマチュアゴルファーのリアルなプレーを見ていると、180ヤード以上のパー3はほとんど乗りませんし、380ヤード以上のパー4はほとんど2オンしません。
「それだったらもう一つ前のティーイングエリアからプレーしてください」とゴルフ場は言うかもしれませんが、ゴルフ歴が長いシニア層はレギュラーティーからプレーすることにこだわりを持っていますから、レギュラーティーの距離を調整することが最も効果的な解決策になる気がします。
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