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- “あおりプレー”が近年増加!? ゴルフ場で前後組トラブルに巻き込まれたときの対処法
ビギナーが増加すれば、当然プレースピードも遅くなりがちです。そうなると、どうしても増えてくるのが「前後組の客トラブル」です。そこで、トラブルになりやすい状況と対処法を聞きました。
打ち込みトラブルが発生してもゴルフ場は口出ししない
近年はゴルフ場のプレー進行が慢性的に渋滞しています。初心者が増えたのが一因であることは間違いないのですが、初心者がゴルフ場でのプレーに慣れるには時間がかかります。
練習場ではそれなりに打てるようになっても、傾斜地やラフ、バンカーからのショットは別物です。本人も予想していなかったミスショットが出てパニックになることがあります。
自動車の運転では免許取得から1年間は初心者マークの表示が義務づけられています。ゴルフは今のところ初心者を表示する仕組みがありませんが、初心者がプレーするカートはひと目で分かるような配慮があってもいいのかもしれません。
ひと昔前は「初心者はクラブを3本持って走れ」というスパルタ教育が主流でしたが、それがイヤでゴルフをやめてしまった人がたくさんいました。
その苦い経験を繰り返さないように、ゴルフ場は初心者を大事に扱っています。彼らが2~3年でゴルフをやめてしまったら、ゴルフ場の存在価値が危うくなるからです。20~30年ゴルフを続けてくれる愛好家に育てようと一生懸命です。
ところが、ベテランゴルファーが初心者を執拗にあおるので困るというゴルフ場関係者の声を聞く機会が増えました。実際にどんなことが起こっているのか語ってもらいました。
「打ち込みトラブルはそんなに多いわけではありませんが、たまにあります。打ち込みの定義は難しいですが、前の組に心理的なプレッシャーを与えたら打ち込みになります」
「前の組がグリーン上でプレーしているときに、後ろの組のボールがグリーンの近くに『ドーン』と落ちて、前の組を『ビクン』とさせたら、それは打ち込みです」
つまり、打ち込みは前の組にボールが届いたかどうか、当たったかどうかで判断するものではないと言います。
そのことを踏まえた上で、打ち込みには大きく分けて3パターンあるそうです。
1.前の組が全然見えなくて打ってしまったパターン
2.自分の力量は知っているものの予想以上に飛んでしまったパターン
3.前の組が遅いから意図的に打ち込んでいるパターン
車の運転にたとえると、1は前方不注意、2はスピード出し過ぎ、3はあおり運転です。あおり運転をするのは腕に自信のあるベテランゴルファーで、前の組のプレーが遅いときにプレッシャーをかけるため、わざと近くまで打ってくるとのこと。
「ゴルフ場は『後ろの組が打ち込んできました』と連絡が入ったら、まずヒヤリングします。後ろの組に対して『こんなことがありましたか?』と問い合わせます」
「でも、後ろの組はほとんどの場合『そんなことないよ』と言います。それを受けて、『前の組がビックリしたみたいなので、気をつけてもらえませんか』とお願いします」
「こちらは現場を見ていませんから、前の組が『打ち込まれた』と言っても、後ろの組に『やめてください』とは言えません」
「すみません」のひと言があるだけでトラブルは回避できる
ゴルフ場は前後の組でトラブルが発生した場合、仲介に入るだけで口出しすることはありません。ただし、内心では次のように思っています。
「ボールが当たったかどうかではなく、当たりそうになった時点で『すみません』のひと言があるだけで、相手の印象が全然違います。腕に自信がある人たちは絶対に謝りませんから、トラブルになるのはしょうがないかなと思うことはあります」
スロープレーは一生懸命やっていても時間がかかってしまうことがあります。打ち込みは前の組との距離を注意すれば対処できることです。
前の組が遅いからといって意図的に打ち込むのは、初心者マークをつけているドライバーにあおり運転しているのと同じ行為。どちらに非があるかは一目瞭然です。
渋滞のストレスなくスムーズにプレーしたいベテランゴルファーは、全組キャディつきプレーのゴルフ場は進行がスムーズなので、キャディフィー(高速料金)を支払ってプレーのスピードを早める時代なのかもしれません。
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