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- 「左用打席が少ないのは別に気にならない。地味にイラっとするのは…」レフティーゴルファーの悲哀
ゴルフに限らず、日常生活における様々なシーンで不便を感じることが多い「左利き(レフティー)」。そこで左利きゴルファーに、日頃のゴルフシーンにおいて不便に感じていることを聞いてみました。
クラブの選択肢や練習場の打席が少ないのは大した問題ではない
2022年に入ってからゴルフブームが加速している気がします。「ゴルフを始めようと思っているんですけど何から始めればいいですか?」と質問される機会が明らかに増えました。
筆者は24歳から32歳までゴルフ雑誌の編集部に8年間在籍していたのにゴルフがまったく上達しなかったという経験をしています。ですから「ゴルフは頭で考えるよりも体を動かして慣れることが重要なので最初はゴルフスクールに通ったほうがいいですよ」とアドバイスします。
そういう場面でたまに次のような質問を受けることがあります。
「私は左利きなんですけど、『左利き用のクラブは選択肢が少ないし、練習場の打席も少ないから右打ちでゴルフを始めたほうがいいよ』と言われます。どうしたらいいですか?」
この質問に対して筆者は次のように即答します。
「私も左利きですけど、右打ちでゴルフを始めて苦労しているので、絶対に左打ちでゴルフを始めたほうがいいですよ」
筆者は野球では左投げ左打ちですが、箸と鉛筆を右手に矯正されているので、日常生活では左利きには見えません。
ゴルフを始める際も「右利き用のクラブであれば誰かのお下がりがもらえるけど、左利き用のクラブが欲しかったら自分で買ってね」と言われました。
そんな事情もあって右利き用のクラブでゴルフを始めましたが、左利きの人間が右打ちで上手に打つのはけっこう大変です。本来のスムーズな動きとは真逆の動きになりますから、かなりストレスを感じます。右利きの人はそのことを分かっていません。
ゴルフクラブも練習場の打席も選択肢は確かに少ないですが、まったくないわけではありません。そもそも左利きの人は日本社会での不便さに慣れているので、右利きの人の無神経なアドバイスに耳を傾ける必要はありません。
そしてコースに出れば左打ちが不利になることはほとんどありません。コースでラウンドを楽しむためにゴルフクラブを選んだり、練習したりするわけですから、自分にとってストレスの少ないほうでゴルフを始めるべきです。
今はゴルフスクールでも左打ち用のレンタルクラブを置いている施設が増えていますし、左打ち用(両打ち用)打席も用意されています。
ゴルフ用パンツの「マーカー収納ポケット」にイラッ
筆者のゴルフ仲間にもレフティーがいるのですが、その方に話を聞いたところ、クラブや練習場の打席の少なさでストレスを感じたことはないと言っていました。では、どんなことにストレスを感じるのでしょうか。
「ストレスではないのですが、キャディつきプレーのときにキャディさんの立ち位置が右打ちの人と真逆になるので、キャディさんが戸惑いますね」
「一度、1組4人全員がレフティーだったことがあるのですが、キャディさんがものすごくビックリしていました」
「コースレイアウトも左が不利と言われることがありましたが、それは感じたことはないです。アメリカでは(フィル・)ミケルソン、(バッバ・)ワトソン、(ブライアン・)ハーマンといった選手が活躍していますからね」
「日本では羽川(豊)さんくらいしかいませんでしたが、最近は細野(勇策)君も頑張っていますし、もっと出てきてほしいですよね」
「逆にストレスを感じるのは、距離計についているフックが右利き用だとか、ゴルフ用のパンツでマーカーを入れるための小さなポケットが右利き用だとか、そういう些細なことのほうがイラッとしますね。『どうせ左利き用なんて作っていないんだろうな』と感じます」
ゴルフを始めてみれば分かりますが、左打ちでゴルフをしている人はけっこういます。ただし、日本人の10人に1人が左利きと言われているのに対して、レフティーゴルファーは30~40人に1人くらいの割合かもしれません。
そういう意味で言えば、ゴルファーの10人に1人がレフティーになることが、ゴルフ業界が目指すべき姿だとも思います。
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