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- 「グリーン周りで全集中」がポイント!? 真夏のラウンドでベストスコアを更新する方法
真夏のラウンドは水分補給と体調管理に気をつけて安全に完走する事が最優先。しかし、せっかくのラウンドが「暑い〜!」「疲れた〜」だけで終わってしまうのって何だかもったいない気もします。そこで、インドアゴルフレンジKz亀戸店・筒康博ヘッドコーチに、まだまだ続く“真夏のラウンド攻略法“を聞きました。
真夏のラウンドで暑さ以外の敵とは?
ゴルフ人気は活況で、ラウンドのプレー料金も値上がり中。しかし、真夏の時期はお得な料金設定&サービスが多くなっています。暑い中でのプレーは熱中症など危険もいっぱいですが、スコアアップのプラスになるのでしょうか? インドアゴルフレンジKz亀戸店・筒康博ヘッドコーチに“真夏のラウンド”の注意点や活用法を聞きました。
「夏は暑いからやらない」とラウンドを休む方も多いと思いますが、近年は秋口まで残暑が続く、東南アジア的な気候になりつつあります。“真夏のラウンド”は対策をしっかり行えば、秋からのシーズンに飛ばしやスコアを享受できる準備になります。
熱中症や日焼け対策はもちろん、虫除けなどスコアメークの敵はたくさんありますが、まず何より健康第一で完走する事が出来れば及第点と考えて良いと思います。
まずこの時期は、フェアウェイやバンカーの状態が比較的に良く、グリーンも「柔らかめ&遅め」な仕上がりになりがち。つまりキャリーでグリーンをキャッチできれば、スピードも速くないので強気のプレーでスコアメークができるチャンス。
一方、ラフからのショットはコースや場所によっては厄介。経験を積む点においてはプラスですが、打った場所に行ってもボールが見つからなかったり、すっぽりラフに埋まった場所からウェッジで出すのが精一杯、なんてことも。
ティーショットのランが減るデメリットはありますが、冬場のようにコロコロ転がってOBまで……なんてことはないので、ちゃんとボールが落ちた辺りを仲間同士で見ておくと良いと思います。
スイングの形よりも上半身と下半身のバランスに注意
体がよく動く反面、気温や時間帯など全体のペース配分を誤ってしまうことも多いのが真夏のゴルフ「あるある」です。好調な時に限って「足がつる」ことも、水分不足と準備運動&ペース配分ミスが原因です。競技ゴルファーでないのなら、なるべくカートに乗って体力温存しながら、「疲れ具合に合ったバランス」をイメージしながら状況にあったクラブ選びとコースマネジメントをして下さい。
マラソンと一緒で前半に飛ばしすぎると、後半にバテる人が多いので、「最終ホールが一番振れてるね!」と言われるくらいのつもりで、頭と体どちらのスタミナも十分に取っておいてプレーして欲しいです。
気象条件としてはシャフトやボールは飛ぶ条件がそろっています。パワーのある方はラフからのショットで「フライヤー」と呼ばれる制御できない飛び、が起きることもあります。グリーンの奥の状況を確認しながら、特に下半身のバテ具合を確認しながら番手選びを行って欲しいです。
「夏って飛ぶけどボールがよく曲がる」と感じているゴルファーは、バテ気味の下半身と元気な上半身のバランスが合っていない可能性が考えられます。「肩が捻転出来ていない?」「腰が止まった?」などスイングの細部をチェックするよりも、上半身の力感をバテた下半身に合わせる「イメージ」する程度にとどめておいて下さい。
暑さでボ~ッとしているのに、コースに来てまでスイングがどうこう……、などを行うことは逆効果になる恐れがあります。
グリーン周りに集中力をとっておくとスコアにつながる
真夏のラウンドでスコアメークを重視するなら、とにかくグリーン周りに集中力をとっておくことをオススメします。
真夏のグリーンは基本的には柔らかめ。スロープレーに注意しながら、アプローチする前にグリーンにピッチマーク(ボールが落ちた跡)がどのくらいあるのか、見ておくと良いと思います。ピッチマークがくっきりたくさんあるなら、近い距離のアプローチでも強気で打った方が寄せワンになるかも知れません。ラフから打つ場合は、出来るだけボールの状況に近い場所で素振りして、見た目と実際の抵抗を比べた方が良いでしょう。
この時期のラフは、「見た目の割に」ものすごく抵抗が強かったり、逆に振り抜けがよかったりすることがあります。「ラフからはロブショット」なんてタイトルのレッスン動画を見ることよりも、普通に打った場合にどうなるのかを調べる方が、現場では役に立つはずです。
また、グリーンは芝が日差しで焼けてしまわないために、基本的には短く刈らずに遅めになっています。暑いのでスタート前のパター練習が少なくなる人も多いですが、スピードの確認はしておいて損はないです。時間が経つほどグリーンの芝が伸びて、転がりが遅くなることも実感できる時期でもあります。「やや強気のタッチ」で距離感を合わせるぶん、曲がりの読みは「浅め」でラインを作りやすくなります。
【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数露出するほか、「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン「FITTING」編集長を務める。
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