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稼げるけれど定着しない! ゴルフ場のキャディー不足が深刻って本当?

最近はほとんどのコースで、完全セルフプレー営業かキャディーの有無が選択できるようになっています。ところが、全組キャディーつきプレーを謳っている名門ゴルフ場でも、状況によってはセルフプレーを容認せざる得ないほど、キャディー不足が深刻だといいます。

全組キャディーつき営業ができないゴルフ場が増えてきた

 2000年代に入ってから乗用カートの導入によってセルフプレー主体の営業に切り替えるゴルフ場が続出しました。それでも、セルフプレーとキャディーつきプレーをどちらでも選択できるゴルフ場が多かった気がしますが、2010年代に入ってから全組セルフプレー営業のゴルフ場が一気に増えた印象があります。

 当時はキャディの人員確保が難しいことに加え、キャディーつきプレーのニーズ自体も少なくなってきたことから、全組セルフプレー営業に踏み切るゴルフ場が増えたということでした。

たまに経験すると、やっぱりありがたい「キャディーつきプレー」(写真はイメージ)
たまに経験すると、やっぱりありがたい「キャディーつきプレー」(写真はイメージ)

 キャディーつきプレーは社用ゴルフやコンペの際に重宝されていました。しかし2008年のリーマンショック以降、社用ゴルフは一気に減りました。

 コンペに関しても、企業が大々的に行うコンペが少なくなり、プライベートコンペが主流になっていきました。

 このころからキャディー派遣業が各地で発展してきました。昨日はAゴルフ場、今日はBゴルフ場、明日はCゴルフ場と複数のコースでキャディー業務を請け負う人が出てきました。でも今は派遣キャディーも人手不足です。

 一方で、全組キャディーつきプレー営業にこだわっているゴルフ場は今でも残っています。その多くは歴史ある名門コースやコースコンディションのよさをウリにしているトーナメント開催コースです。

 しかしながら、これらのゴルフ場でもキャディーの高齢化が進み、若手の育成も思うように行かず、キャディー不足が深刻化しているケースもあるようです。ゴルフ場関係者に状況を聞いてみました。

「私がショックだったのは、ある有名ゴルフ場がキャディー不足を理由に乗用カートを導入したことです」

「そのゴルフ場は1日50組入るのに、キャディーさんが30人ちょっとしかいなくなってしまいました。ですから1人のキャディーさんに2ラウンド行ってもらったり、1.5ラウンドずつ行ってもらったりして何とかしのいでいました」

「それでも回らなくなったので、メンバーさんや常連さんは乗用カートでセルフプレーをしてもらうようになりました。キャディー不足は今、全国的に深刻化しています」

仕事が重労働なので人材確保が難しい状況が続いている

 キャディー不足が深刻化している原因を前述のゴルフ場関係者は次のように分析しています。

「重労働なのでやりたい人が少ないのだと思っています。キャディーの仕事は、実はけっこう稼げます。今は固定給ではなくラウンド給でキャディーの給料を支払っているゴルフ場が多いですから、たとえば1ラウンドで1万5000円もらえるとしたら、1日2ラウンドすれば3万円稼げます」

「それを週5回やれば1週間15万円です。それを4週間やったら月60万円です。けっこういいお給料だと思いませんか」

「ひと昔前はゴルフ場の中に保育園がありましたから、子どもを保育園に預けて『稼いでくるね』と1日2.5ラウンドするキャディーさんもいました。当時はお客様からチップをいただくことも多かったですから、めちゃくちゃ稼いでいるキャディーさんがたくさんいました」

「今でも体力に自信があれば1日2ラウンド行けますから、キャディーは間違いなく稼げる仕事です」

「でも、重労働なのは間違いありません。お客様のボールを捜すために走ったり、クラブをたくさん持ったりするので筋力がなければダメですし、そのうえで距離を測って、グリーンも読んで、ボールも拭いてと、やることはたくさんあります」

「1ラウンド4時間30分だとしたら2ラウンドで9時間動きっぱなしになります。今のご時世、ゴルフ場が1日2ラウンドしてくれと言うわけにはいきません。ただし、本人がやりたいのであればゴルフ場は大歓迎ですし、お金は絶対に稼げる仕事なので若い人が増えてほしいです」

 今どきのゴルファーは距離計測器を持っている人が多いですし、グリーンの傾斜も自分で読むことに慣れています。そういう意味ではキャディーの仕事は以前よりも少しラクになっているかもしれません。

 夏は暑くて冬は寒いので大変な仕事ではありますが、体力に自信があってお金を稼ぎたい若い人はぜひとも検討してほしいところです。

【写真】カラフルでかわいい!海外のキャディーさんを見る

画像ギャラリー

東南アジア等ではプレーヤー1人にキャディ1人がつくスタイルも珍しくない 写真:ShutterStock
インドネシアのキャディーさん
タイのキャディーさん
ベトナムのキャディーさん
色鮮やかなウエアが特徴的なタイのゴルフ場のキャディー
たまに経験すると、やっぱりありがたい「キャディーつきプレー」(写真はイメージ)

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