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- なぜスニーカーじゃダメなの? ゴルフシューズでのプレーが推奨されている一番の理由
ゴルフシューズの購入には費用がかかるので、手持ちのスニーカーでラウンドしたいと考えるビギナーは多いかもしれません。スニーカーや運動靴でラウンドするのはマナー違反にあたるのでしょうか?
ゴルフ場は外から菌を持ち込まれることを危惧している
ゴルフ場には「ドレスコード」と呼ばれるものが存在しており、服装やクラブハウス内での振る舞いには気を配る必要があります。
ジャケットや襟付きのシャツにスラックスやチノパンを履いてクラブハウスに入場するのが理想です。しかし、最近は若年層ゴルファーの増加などにより、ドレスコードを緩めるゴルフ場も増えてきているのが実情です。
とはいえ、初ラウンドを控えているゴルファーは、最低限恥ずかしくないゴルフウエアなどをそろえようと考える人が大半でしょう。特にゴルフシューズを購入するかどうかは悩むポイントかもしれません。
これから本格的にゴルフを続けていくつもりのゴルファーであれば、数万円の費用を払ってゴルフシューズを購入するメリットはあります。当然ながら、ゴルフシューズはゴルフをプレーするためのシューズなので、グリップ力があり、芝生の上からでも力強いショットを打つ手助けをしてくれます。
しかし、年に数回しかラウンドをする予定がないゴルファーや付き合いでたしなむ程度のゴルファーであれば、わざわざゴルフシューズを購入する費用がもったいないので、手持ちの運動靴やスニーカーでプレーしたいと考える人も多いかもしれません。
では、スニーカーでラウンドするのはマナー違反にあたるのでしょうか。ゴルフ場の経営やコンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、ゴルフシューズでのプレーが推奨される理由を以下のように話します。
「もちろんゴルフ場にもよりますが、基本的には運動靴やスニーカーでプレーしても問題はありません。スニーカーをコースで履くことでゴルフ場側が一番危惧しているのは、芝生やグリーンに外から病害が持ち込まれることです」
「外履きで常に使用している靴には菌が多く付着していることが考えられるので、芝生保護の観点から、プレーするときには靴を替えるように促しているのです。言い換えれば、外履き用の靴とプレーするための靴を使い分ければ、菌をコースに持ち込むことはないので問題はないということです」
「しかし、プレー面に関していえば、山登りをするのにサンダルで行く人がいないように、ゴルフ場に行くのであればゴルフシューズでプレーしたほうが滑りづらく、ショットは安定しやすいです」
ドレスコードが厳しいゴルフ場の場合は、スニーカー禁止としているところも少数あります。そのようなゴルフ場ではスニーカーでのプレーはできませんが、芝生保護さえ遵守していれば運動靴やスニーカーでも問題ないコースが多いというのが時代の流れといえそうです。
芝生保護の観点から考えると、たとえゴルフシューズであっても、外から履いたままクラブハウスに入場、そのままラウンドをするのもNGといえます。スニーカー同様、外から菌を持ち込むリスクがあるからです。
傾斜や雨天時はプレーしにくいだけでなく危険
一方、運動靴やスニーカーでゴルフをプレーするのにはデメリットも存在します。実際にスニーカーで18ホールをプレーした20代男性は、以下のように話します。
「数年前は、ゴルフシューズを履いてラウンドしていたのですが、久々のラウンドということもあり、安価な新品のスニーカーを履いてプレーしました。基本的には問題なくプレーすることができたのですが、強い傾斜からのショットでは、グリップ力がなく踏ん張りが利かない分、フィニッシュの勢いそのままに1回転して転んでしまいました」
「幸い芝が深くケガにはつながりませんでしたが、傾斜やバンカーなどゴルフ特有の状況からのショットでは、やはり打ちづらいと感じました」
このように、スニーカーや運動靴は性能面でゴルフシューズに劣るので、1打でもスコアを良くしたい気持ちがあるなら、ゴルフシューズを購入するに越したことはありません。
ゴルフは、自然の中で行うスポーツなので、雨天時などはより滑りやすくなることが考えられ、プレーしやすさ以前に危険です。最近ではスニーカー感覚で履けるスパイクレスのシューズも販売されているので、検討してみてはいかがでしょうか。
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