新たなゴルフ仲間と出会える
最近、多くの繁華街で見かける「ゴルフバー」。ゴルファーであれば、一度は「行ってみようかな?」と思ったことがあるでしょう。

ゴルフバーは、その名の通り「ゴルフ」と「お酒」を楽しめる場です。一般的なゴルフバーにはシミュレーションゴルフが設置されていて、クラブやボールなどの必要なアイテムはすべてお店にそろっています。
シミュレーションゴルフにもいくつかの種類がありますが、打ちっぱなしのようにスイングの反復練習をメインとしたモードもあれば、実戦的なラウンド形式のモードもあり、利用者のニーズに合わせて選択できるようになっています。
前述したように、ゴルフバーにはクラブやボールなどがそろっていますが、中にはゴルフシューズやグローブが用意されているところもあります。また、自分の愛用するアイテムを持参することも可能です。
時間貸しの料金体系をとっているゴルフバーも多く、例えば、東京都目黒区の「SHANK GOLF(シャンクゴルフ)」では、11~20時までの時間帯は4400円で1枠50分のシミュレーションゴルフを楽しめます。(2022年10月現在、試験的に9時から営業中)
また、20時以降はバータイムとして、ラウンドプレー3ホールを1人2200円、もしくは60分5500円でプレーできるようになっています。
同店の代表である野中剛氏は、実際にシミュレーションゴルフを利用するユーザーについて次のように話します。
「当店は2022年5月にオープンしたばかりで、まだそこまで会員さんが多くないのが実情です。ですが、近隣で働かれている方がお昼休憩に1枠借りてプレーしたり、夜間のバータイムでは、お客さま同士でラウンドプレーをしたりして楽しんでいます」
実際に、最近初めてゴルフバーに行ってみたという20代男性は、以下のように話します。
「行く前は不安でしたが、いざ行ってみると、ほかのお客さんがとてもフレンドリーで、ゴルフという共通の趣味があるだけでこんなにも仲良くなれるのかと驚きました」
「ゴルフは1人で行うスポーツではなく、親しい友人や新しくできた仲間とも楽しめるので、ゴルフ仲間が増えたのはとてもうれしかったです。今度、実際にコンペに参加させていただくことにもなりました」
「引っ越したばかりなどで近くに友人がいない人は、ゴルフバーに行ってみると仲間が増えるかもしれません」
このように、ゴルフバーには夜な夜なゴルフ好きが集まっていて、新たなゴルフ仲間と出会える場になっているようです。
ゴルファー同士で情報交換も
また、ゴルフバーでは、お客さん同士で交流を深めつつ、さまざまな情報交換もできるようです。
前出の20代男性は、ゴルフバーでの出来事について次のように振り返ります。
「私がゴルフバーに行ったときは、自分より年上のベテランゴルファーの方が多く、自身の体験談などもいろいろと話してくれました。雨天時のプレーでの失敗談なども聞くことができ、楽しく談笑しながらゴルフについての理解も深められたと思います」
「また、私が行ったことのないゴルフ場の話も聞くことができたので、今後のプレーの参考にもなりました」
バーには「大人の空間」という印象を持つ人もいるかもしれませんが、ゴルフバーには年配の人ばかりというわけではなく、20代のお客さんも少なくないようです。
お客さん同士の交流について、前出・野中氏は「やはりゴルフ好きが集まるので、それぞれのラウンドの話を中心に、たくさんのゴルフの話題が飛び交っています。先輩ゴルファーから、いろいろなアドバイスをもらうこともできますよ」と話します。
ゴルフバーでは、シミュレーションゴルフで実戦的な練習もできますが、ほかのゴルファーと交流することによって、ゴルフの知識も養える場になっているようです。