グリーン上でカカトを引きずる人が増えている
先日ラウンドしたゴルフ場で、グリーン上に長さ約1メートル、幅2~3ミリの傷がついているのを見かけました。
「何をしたらこんなキズがつくのだろう?」と考えたとき、思い当たることが2つありました。1つはソフトスパイクのカカトを引きずったキズ跡、もう1つはセルフスタンドバッグの脚を引きずったキズ跡です。
ゴルフ場関係者によると、ソフトスパイクのカカトを引きずるキズ跡はここ1~2年、セルフスタンドバッグの脚を引きずるキズ跡はここ3~4年で急増しているそうです。

「セルフスタンドバッグはグリーンの外に置いてもらえれば問題はないのですが、グリーン上に置いてグリーンの表面をキズつける人が本当に多いです。ゴルフ場によっては使用を禁止しているところもあります」
「ソフトスパイクの引きずりキズは、初心者の方でグリーン上の歩き方を教わっていないのでしょうね。せっかくグリーンをキレイに仕上げたのに、あのキズがあると本当にガッカリします」
ゴルフ場のコース管理スタッフが最も気を遣って手入れをするのがグリーンです。パターでボールを転がしてカップを狙う場所ですから、ボールの転がりが均一になるように芝生を短く刈り込んで長さをそろえます。
グリーンにキズがつくとボールの転がりに影響を与えますから、ゴルフ場はゴルファーに対してグリーン上で走ったりキズをつけたりしないようにクラブハウス内の掲示物で注意を促しています。
「でも、初心者の方はグリーン上で走る人もいます。同伴者の方が注意してくれればいいのですが、注意してくれないとセルフプレーでは誰も指摘する人がいません」
キャディーつきプレーが主流だった時代は、注意されないように同伴者が事前にグリーン上での振る舞いを教えたものですが、セルフプレーの場合は同伴者同士で指摘しないと野放し状態になってしまいます。