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- ゴルフデートは「2サム保証」必須? でもゴルフ場側の本音は「4人1組で回ってほしい…」
2人1組でのラウンドを「2サム(ツーサム)」と言います。ゴルフ場を予約する際に「2サム保証」という言葉を目にしますが、どういった保証なのでしょうか。
2サム(3サム)のニーズが高まっている
ゴルフは通常、4人1組でコースを回るものですが、例えば「夫婦でゆっくりラウンドしたい」「子どものラウンドデビューだから親子2人でコースを回りたい」など、さまざまな理由から2人でラウンドをしたい場合もあるでしょう。
ゴルフでは、2人1組でのラウンドを「2サム(ツーサム)」と言いますが、2人で予約しても、ゴルフ場によってはほかのペアと一緒の組にされてしまうこともあります。
そんな状況を回避するために設けられているのが「2サム保証」と呼ばれるものです。2サム保証を設けているゴルフ場では、ほかのペアと一緒の組にされることはなく、2人だけでのラウンドが可能です。
同様に、3人1組でのラウンドは「3サム(スリーサム)」と呼ばれ、ゴルフ場によっては「3サム保証」を設けているところもあります。
ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)によると「2サム保証(3サム保証)を設定しているゴルフ場は年々増えている」と言います。これはバブル崩壊以降にゴルファー人口が減少し、ゴルフ場のスタート枠に余裕が出来たことが一因ですが、ここ数年特有の事情もあると言います。
「かつては2人で来場したゴルファーは別のペアと一緒に回るのが一般的でした。ただ、コロナ禍以降は感染防止対策の一つとして、身内のみでラウンドができる2サム保証(3サム保証)を受け入れざるを得ないゴルフ場が増えているのが実情です」
「また、近年はゴルファー人口も回復し、中には『知らない人とのラウンドはちょっと……』と考える人も多いため、2サム保証(3サム保証)のニーズが高まっているようです」
しかし、実際のところは「4人1組のラウンドを推奨したい」というのがゴルフ場側の本音のようです。
その理由について、飯島氏は次のように説明します。
「ゴルフ場側は、1日の限られた営業時間内で少しでも多くのゴルファーに利用してほしいと考えています」
「例えば、1日にアウトとインで25組ずつ計50組を受け入れるとします。1組の人数が2人であっても4人であっても、受け入れる組の数自体が変わることは基本的にありません。そのため、1組あたりの人数が減ることで1日の利用者数が減り、その日の収益も減少してしまうのです」
こうした事情から、ゴルフ場の中には、2サム(3サム)を受け入れはするものの、利用料金は割り増しに設定しているところもあるようです。その場合は、2サムのほうが3サムによりも高い料金が設けられています。
割増料金を設定しないゴルフ場が増加傾向
一方で、「最近では、割増料金を設定していないゴルフ場も増えてきている」と飯島氏は言います。
「2サム(3サム)での利用は、割増料金を設定している場合が多いですが、特に設けていないゴルフ場も存在します。2サム(3サム)で利用したいゴルファーが、そうしたゴルフ場に流れてしまう傾向が見られたため、割増料金を廃止するところが増えています」
「また、2サム(3サム)での利用ニーズが増えたことから『多くの人にゴルフを楽しんでもらいたい』という思いで、割り増しを廃止しているところもあります。いずれにしても、割増料金を設定しているゴルフ場の数自体は減っているのが現状です」
このように、最近はゴルフを取り巻くユーザーやニーズの変化から、ゴルフ場側の体制や環境も変化を続けています。
家族や友人、パートナーなどと2人でラウンドを楽しみたい場合は、ゴルフ場を予約する際に2サム保証(3サム保証)の有無と割増料金の確認を行うようにしましょう。
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