詳細なデータを取れるのがゴルフシミュレーターの強み
ゴルフを練習する場所は、屋外でボールを打つ「打ちっぱなし」だけではありません。最近ではネットに向かってボールを打つだけでなく、「ゴルフシミュレーター」と呼ばれる設備を導入するインドア練習場が増えています。
ゴルフシミュレーターには、屋外練習場にはないさまざまなメリットがあり、ビギナーの技術を向上させる設備です。ゴルフシミュレーターの特徴や屋外練習場との違いを紹介します。

ゴルフシミュレーターの一番の特徴は、細かいデータを取得できることです。打ったボールのデータがパソコンや、タブレットに転送され、角度や初速、スピン量などを数字で表示します。距離が短いインドア練習場では、打った球がすぐにネットに当たってしまうため、ゴルフシミュレーターを利用することで飛距離やボールの曲がり具合なども正確に計測できます。
ゴルフシミュレーターは、ボールの弾道を表示するだけでなく、自分のスイングを撮影できる機能もあります。レッスンプロが悪いクセを見つけ、データを見ながら指導してくれることで上達への近道になるでしょう。
実在するコースをプレーできる「コースモード」を備えたゴルフシミュレーターも存在します。これなら実際のコースに行かなくても、ビギナーにゴルフの楽しさを知ってもらうこともできます。ラウンドには、時間や費用が掛かるほかマナーにも気を使わなければなりませんので、手軽にプレーできるのは魅力的です。
天候に左右されず、屋内で練習できるのもゴルフシミュレーターのメリットです。ゴルフ上達のためには普段の練習が欠かせませんが、室内のゴルフシミュレーターを利用することで、1年中快適な環境で練習できます。
打球が飛ぶ感覚や解放感を得られないデメリットもある
ゴルフシミュレーターには多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。実際のコースでは天候や芝の状態がさまざまで、毎回コンディションが異なります。シミュレーターで良いスコアが出たからといって、ゴルフ場でも同じスコアが出せるわけではありません。ゴルフシミュレーターばかりやってしまうと、自分の実力を見誤るかもしれません。
また、ゴルフならではの爽快感を得られないこともあります。打球が飛んでいく感覚や、屋外の開放感は味わえません。シミュレーションゴルフにも向き不向きがあることを考慮し、自身にあった練習方法を選択することが大切です。
ゴルフシミュレーターのあるインドア練習場にはクラブやシューズもレンタルしている場合も多く施設も街中にあるので、会社帰りに気軽な気持ちで体験してみると思わぬメリットが得られるかもしれません。