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- コロナ禍の習慣でピンを抜かない人が増えた!? ビギナーでも抜いたほうがいい場面とは?
2019年に新ルールが施行されてから、グリーン上でピンを抜かずにパットを打つことが可能となりました。ピンを抜かずにパッティングすることにデメリットはあるのでしょうか。
ピンを抜かないほうがスロープレー対策になる
2019年に新ルールが施行されてからは、グリーン上でピンを立てたままカップインさせることが可能になりました。ルール上はピンを抜いても、抜かずに打っても問題ありませんが、現在ではどちらが一般的なのでしょうか。
ゴルフ場の経営コンサルティングをおこなう飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。
「コロナの流行をきっかけにピンを抜かない人がさらに増えた印象です。コロナ禍では、なるべく接触を避けるために『ピンをなるべく触らない』『カップを浅くする』などの対策がとられていたので、そのまま浸透していると思います」
ピンを抜かないほうが時間短縮になるので、ビギナーの場合はスロープレー対策にもなります。さらに飯島氏は、「シチュエーションに応じてピンを抜くかどうか判断することも可能だ」と話します。
「ピンはパッティングの途中で抜くこともできるので、シチュエーションに応じて選択してもいいと思います。例えばロングパットの場合は、多少強めに打ってもピンを差していれば当たって入る可能性があります」
「一方ショートパットの場合は、ピンを差していると強くパンチが入った際に弾かれてしまう可能性があります。ピンを抜いていれば、カップの向こう土手に壁ドンで入ることもあるので、ショートパット時は抜くゴルファーも多いです」
スコアをシビアに追求する人は、多少面倒であってもピンの抜き差しを行いシチュエーションに応じてカップインの確率が上がるほうを選択します。
抜いたピンはグリーンの外側に置くのがマナーとされているので、グリーン上に無造作に置くことがないようにしましょう。大きなグリーンでピンを置きにいくのにどうしても時間がかかる場合は、同伴者が持っていてあげるようにしましょう。
ピンを抜くことで打球事故を未然に防げるケースがある
ほかにもレッスンプロの三浦辰施氏は、ピンを抜いたほうがいいと感じるシチュエーションがいくつかあると話します。
「まず風が強い日は、フラッグが煽られてすごい音を立てるときがあるので、気が散りやすい人は抜くべきです。やはりパターは集中力も大事な要素なので、多少おっくうであっても抜くといいでしょう」
「また打ち込みを防止する観点からも、ピンを抜いたほうがいい場面があります。例えば、パターをしている人の姿が見えないぐらいの打ち上げホールの場合、ピンが差さっていると、人がいないと勘違いして打ち込まれるケースがあります。打球事故が発生する可能性があるので、念のためピンを抜くようにすると安心です」
最近では経験の浅いゴルファーも多くラウンドしているので、後続ゴルファーがラウンドする雰囲気を見て怪しいと感じた場合は、事前に抜いておくといいでしょう。
また久々にラウンドする人のなかには、ピンを抜くことが当たり前だと勘違いしている人もいるかもしれません。
ビギナーはピンを抜くべきか抜かないべきか悩むかもしれませんが、基本的には差したままプレーを行い、打ち込みの危険があるホールだけ抜くのが良さそうです。
ある程度ラウンド慣れしてスコアを出せるようになったタイミングから、カップインする確率の高いほうを選択していくのがベストでしょう。
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