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- 「ダブルパーカットなし」って何だ? ビギナー増加に配慮した令和のコンペ事情とは?
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2類から5類に移行、今後はコンペ需要が高まると思われます。そこで、昨今のゴルフブームで増加したビギナーに配慮した「令和のコンペ事情」について考えてみました。
新ペリア方式の意味を知らないコンペ参加者が増加中
今年に入ってから知り合った方のお誘いで、3組12人のコンペに参加してきました。その中にコンペ初参加の方がいたようで、表彰式で幹事さんが「隠しホールを発表します」と言ったところ、「隠しホールって何ですか?」という質問が出ていました。
筆者もコンペに初めて参加したとき、「新ペリア方式って何?」、「隠しホールって何?」と分からないことだらけでしたから、懐かしい気持ちになりました。
コンペに参加する際は、幹事さんが事前に組み合わせ表と競技方法が記された案内状を配布するのが一般的ですが、初心者はその案内状を見てもさっぱり分かりません。
今の時代はスマートフォンで言葉の意味を手軽に検索できますが、インターネットが普及していなかった時代は誰かに聞くしかありませんでした。
今回配布された案内状や成績表にも、初心者の方は人生で初めて見る用語がたくさんありましたので、解説してみましょう。
まず冒頭に出た隠しホールですが、コンペで使用される新ペリア方式という集計方法で、ハンディキャップ算出用に抽出されたホールのことです。
新ペリア方式は18ホール中12ホールのスコアを抽出してハンディキャップを算出します。なんでそんなことをするかというと、18ホールのスコアで単純に順位を決めると、ゴルフが上手な人が上位を独占してしまい、全員がコンペを楽しめないからです。
ゴルフが上手ではない人でも優勝するチャンスを作るため、12ホールのスコアを抽出してハンディキャップを算出、グロススコア(18ホールのスコア)からハンディキャップを引いてネットスコアを出します。ネットスコアが最も少ない人が優勝者になります。
グロススコアが最も少ない人はベストグロス賞(略称ベスグロ)として表彰されますが、新ペリア方式では優勝できるとは限りません。
隠しホールは前後半9ホールずつのうちパー3×1ホール、パー4×4ホール、パー5×1ホールの計6ホール、合計12ホールです。
ハンディキャップの計算式は、隠しホールの打数を合計し、その数を1.5倍します。そこから18ホールのパーの数(パー72が一般的)を引き、0.8を掛けた数がハンディキャップになります。
計算はゴルフ場がやってくれるので、参加者はグロススコアを提出するだけでOKです。最近は紙のスコアカードを提出するのではなく、乗用カートに搭載されたナビゲーションシステムにスコアを入力すれば、データがマスター室に送信される仕組みになっています。
「ダブルパーカットなし」「ハンディキャップ上限なし」が主流
新ペリア方式の集計ですが、以前は「ダブルパーカット」の「ハンディキャップ上限36」が一般的でした。しかし最近は「ダブルパーカットなし」、「ハンディキャップ上限なし」が主流になってきました。
「ダブルパーカット」とは、パー3の6打以上、パー4の8打以上、パー5の10打以上はハンディキャップ算出の際に計算しないという取り決めです。これは特定のホールで大たたきした人がハンディキャップをたくさんもらうことを防ぐ、いわば不正防止のためのルールでした。
しかし、初心者がダブルパー以上のスコアを打つことは当たり前にあるので、「ダブルパーカットなし」が主流になってきました。
「ハンディキャップ上限36」は、かつてゴルフルールでハンディキャップの上限が36に決められていたことにちなんでいるのですが、それだとグロススコア108くらいまでの人しか優勝のチャンスがありませんでした。
今はハンディキャップの上限が男女とも54に引き上げられていますので、グロススコア120~130の人でも優勝のチャンスがある「ハンディキャップ上限なし」が主流になっています。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2類から5類に移行し、コンペ需要がこれからますます高まると思われます。コンペに参加すると人づき合いの輪が広がりますから、誘いがあればぜひ参加してみてください。
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