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- 単独首位スタートの畑岡奈紗は崩れてまたもメジャー制覇逃す 「悔しさを忘れずにいたい」
第78回全米女子オープン最終日(現地時間9日)、通算7アンダー単独首位で臨んだ畑岡奈紗(はたおか・なさ)だったが、1バーディー、5ボギーと崩れて通算3アンダー。4位タイに沈んだ。
「プレッシャーと攻めきれなさで伸ばせなかった」
◆米国女子プロゴルフ<全米女子オープン 7月6~9日 ペブルビーチGL(カリフォルニア州) 6546ヤード・パー72>
畑岡奈紗は、またもメジャータイトルに手が届かなかった。
第78回全米女子オープン最終日(現地時間9日)、畑岡は通算7アンダー単独首位で臨んだ。コンディションのタフな前日、ただ一人60台でプレーした畑岡だったが、この日は苦しいプレーとなった。
1番は無難にパーで切り抜けたが、バーディー発進の同じ最終組のアリセン・コーパス(米)にいきなり首位で並ばれた。畑岡がボギーを叩いた3番でもコーパスはバーディー。早くも首位が入れ替わる。
「パットの読みは合ってたけど、タッチが弱くて手前で切れてしまう。1番、2番、その先も」と振り返ったように、前日は次々に決まっていたパットが入らない。ショット安定し、難しいパットも沈めるコーパスとの戦いは、ジワジワと畑岡を消耗させていく。
通算7アンダーで並んだままフロントナインを終えたが、10番でコーパスがバーディー。畑岡が12番をボギーとしたことで2打のビハインドとなった。14番も同様にバーディー、ボギーで差は4打に広がった。15番もバーディーのコーパスとは対照的に、畑岡はフラストレーションのたまるプレーでずるずるスコアを落とすのを、どうすることもできなかった。
バックナインは4つのボギーで通算3アンダー。危な気ないプレーで通算9アンダーとし、ツアー初優勝をメジャータイトルで飾ったコーパスとは6打差、4位タイと惨敗に終わった。
笹生優花にプレーオフで敗れた2021年や今大会を含めて、メジャーでの優勝争いは何度も経験している。だが、いずれも追いかける立場でのもので、追われる立場は初めてだった。そんな中で「プレッシャーもありながら、攻めきれないところもあって、伸ばせなかった」と、悔しさをこらえてプレーを振り返った。「最後、アリセンがパーパット(で優勝)を決めた景色、その悔しさを忘れずにいたいと思います」と、リベンジを固く誓った。
勝ったコーパスはハワイ出身の25歳。ホノルルのプナホウ高校の先輩には、今大会を最後にツアーから離れたミシェル・ウィー・ウエスト(米)や、バラク・オバマ元大統領がいる。
南カリフォルニア大学に進学してNCAAで経験を積み、21年に米女子ツアーQTを受験してプロ転向。全米女子オープン5度目の出場で頂点に立った。
最終組が静かな戦いを続ける間に、前の組では猛チャージを見せる選手がいた。その筆頭が、通算イーブンパー7位タイでスタートしたチャーリー・ハル(英)だ。2番イーグルの後、積極的に攻め続け、フロントナインで4つスコアを伸ばす。バックナインに入っても果敢なプレースタイルは変わらず、この日、6アンダー66。通算6アンダー2位タイに食い込んだ。
貫録を見せたのが申ジエ(韓)だ。主戦場の日本で今季2勝して、ロレックス(女子世界)ランキング75位以内で出場権を手にして臨み、この日は最終組の2つ前でプレー。5バーディー。1ボギーで通算6アンダー2位タイで大会を終えている。
全英女子オープンには2勝(08、12年)している元世界ランキング1位の申だが、9回目の出場となる今大会は、10年の5位タイがベストフィニッシュ。だが、35歳になった今、光るプレーを見せたことで、まだまだメジャータイトルが狙えることをしっかりと示した。
畑岡 奈紗(はたおか・なさ)
1999年年1月13日生まれ、茨城県出身。2016年の日本女子オープンで国内メジャー史上初のアマチュア優勝達成。その後、プロに転向して翌17年から米ツアーに参戦。同ツアーでは18年に初勝利を挙げ、22年DIOインプラントLAオープンで米ツアー通算6勝目。日本ツアーでも、17年に日本女子オープン連覇、19年に日本女子プロゴルフ選手権、日本女子オープンの国内メジャー2勝を達成するなどツアー通算5勝を挙げている。アビームコンサルティング所属。
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