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- 「新しい引き出しが増えた」 単独首位発進の西郷真央が海外メジャーで得た“武器”とは?
昨季終盤はショットの不調に悩まされた西郷真央(さいごう・まお)が、「CAT Ladies」初日に単独首位発進。ツアー通算6勝目に向けて幸先のいいスタートを切った。
全英女子OPで使った「転がすようなアプローチ」
◆国内女子プロゴルフ<CAT Ladies 8月18~20日 大箱根カントリークラブ(神奈川県) 6638ヤード・パー72>
海外メジャーの舞台で増やした引き出しを武器に、西郷真央が強さを取り戻した。
「CAT Ladies」初日に怒涛の9バーディーを奪った西郷は、ボギーフリーの63。2位の大里桃子に2打差をつけ、単独首位で試合を引っ張っている。

開幕戦の初優勝から10戦5勝と圧倒的な強さを見せたものの、終盤に調子を落としてシーズンを終えたのは昨年のこと。それでも、メルセデス・ランキング2位となって出場資格を得たメジャーを中心に、今年は積極的に海外の試合に出場した。
3月の「HSBC女子世界選手権」は、ディフェンディングチャンピオンとして出場義務のあった同週開催の国内ツアー「ダイキンオーキッドレディス」を欠場し、それに対する罰金100万円を支払ってまで参戦。その後、5つのメジャーすべてを経験したことで、ゴルフの幅が広がった。
特に大きかったのはアプローチのバリエーションが増えたこと。「日本だとSW(サンドウエッジ)ばかり使っちゃうけど、向こうではグリーン周りが硬いとバンスがはじかれることもある。番手を上げて転がすようなアプローチを先週(全英女子オープン)は使って、うまくいきました。新しい引き出しが増えたことで、セカンドショットの許容範囲が広がった。ワンパターンじゃなく、いろいろな可能性が増えた」とうれしそうに話す。
この日もパー5の18番で、2段グリーンの下のマウンドからとなった3打目を48度のウエッジで転がし、ピタリとピンに寄せてバーディーを奪取。引き出しの“中身”を披露した。
昨年終盤の不調の原因だったショットも安定し、「だいぶ前からショットに関してはよくなって、今はビトウィーン(番手と番手の間)の距離の時に動かしたい体の動きが課題。パー3の縦距離を合わせることと、アプローチのいろいろな引き出しの練習をしています」と前向きだ。
そんな、ひたむきさの向こうにあるのが、春先から口にしている本格的な海外進出。米ツアーのQTに挑むことを「心に決めています。受けたい気持ちは変わらない」と言い切っている。
今季は海外の試合が多い分、国内でプレーするのは今大会がまだ12試合目。試合数は少ないものの、国内のランキングなどは「あまり気にしてません」とマイペースでプレーを続けている。
「目の前の1試合1試合をやっていくだけ」と足元をしっかりと見ながら、大きな目標に向けて突き進む。
まずは、昨年5月の「ブリヂストンレディス」以来となるツアー通算6勝目に向けて、最高のスタートを切った今大会の戦い集中する。
西郷 真央(さいごう・まお)
2001年生まれ、千葉県出身。ルーキーイヤーの20-21シーズンはパーオン率3位、トータルドライビング1位、ボールストライキング1位などの活躍で、シーズン21回のトップ10入り。未勝利ながら賞金ランキング4位でシーズンを終えた。2022年は開幕戦でのツアー初優勝を含め5勝、メルセデス・ランキング2位という成績を残した。島津製作所所属。
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