最終日にスコアを伸ばした福嶋晃子が最上位フィニッシュ
◆米国女子プロゴルフ<全米シニア女子オープン 8月24~27日 ウェイバリーCC(オレゴン州) 5882ヤード・パー72>
日本勢のベストフィニッシュは、福嶋晃子の14位タイだった。
11人の日本勢が出場した第5回全米シニア女子オープンは、通算4アンダーを守ったトリシュ・ジョンソン(英)が初優勝。1打差2位にリタ・リンドリ―(米)、イーブンパー4位にアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が入った。
50歳から出場できるシニアのメジャーである今大会に過去4回出場し、2021年には4位に入っている斉藤裕子を始め、今年50歳になった福嶋ら多くの日本勢が全米16カ所で行われた予選から挑戦。11人が本戦に駒を進めた。

うち、60歳の島袋美幸ら4人は予選落ちしたが、残る7人が週末の決勝ラウンドに進出。最終日に2バーディー、1ボギーと1つスコアを伸ばした福嶋が、通算7オーバー14位タイで日本人最高位フィニッシュを果たした。
日本ツアー24勝を誇り、1996・97年は2年連続で国内賞金女王にもなっている福嶋は、2013年の長男出産後、その後も試合に出ていなかったわけではないが、基本的に子育て中心の生活を送って来た。
“ママ友“とゴルフをすることもあるような日々が長かったが、そんな中でも武器である飛距離は衰えず、試合に出る度に若手を驚かせるほどだった。
子供の成長とともにゴルフへの気持ちが強くなり、今大会出場を決意。米女子ツアー2勝の実力でしっかりと上位に入った。
福嶋同様、初出場の久保樹乃は、この日スコアを3つ落としたが、それでも通算8オーバー18位タイ。まずまずの順位で大舞台を楽しんだ。
一方、5回目の出場で今大会出場がライフワークのようになっている斉藤は、最終日に6つスコアを落としてしまい、通算11オーバー28位。帰国後は、再び来年に向けて練習に励むに違いない。
他の日本勢は、大竹エイカが通算12オーバー29位タイ、祖父江歩が通算15オーバー38位タイ、白戸由香が通算16オーバー44位。鬼澤信子が通算17オーバー45位タイに終わっている。
第1回大会から出場を続ける斉藤から刺激を受けて、毎年、出場選手が増えている日本勢。今年の11人のプレーぶりに注目しているベテラン選手は多く、来年もまた、挑戦する選手は増えるはずだ。その中からいつ、だれが頂点に立つのか。女子シニアの世界の面白さが、大会からは伝わってきた。