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優勝以外はトップ10フィニッシュすらなし! 原英莉花が「圧倒的にメジャーに愛された選手」である理由
日本女子オープンは原英莉花の通算5勝目、公式戦3勝目で幕を閉じた。国内女子ツアーでメジャー3勝以上を挙げたのは18人いるが、原はその中でも特別「メジャーに愛されている」という。その理由を調べてみた。
通算5勝中メジャー3勝という数字は驚異的
「日本女子オープンゴルフ選手権」で3年ぶり2度目の優勝を飾り、公式競技(メジャー)通算3勝目となった原英莉花。これで通算5勝中3勝がメジャーとなった。大舞台での強さは格別だ。データを詳しく分析すると、まさに“メジャーに愛された選手”であることが分かった。
国内の女子メジャーで3勝以上を挙げた選手は原で18人目になる。先人たちは通常の試合で何度も優勝を重ねていく道のりの中で少しずつメジャータイトルをつかんできた。
たとえば不動裕理のメジャー3勝目は通算31勝目だった。岡本綾子も同じく国内通算31勝目。長く米国を主戦場にしていたこともあってこの時すでに39歳だった。
最近の選手では申ジエが国内通算20勝目(ツアーメンバー登録前なども含む)である。メジャー3勝目を挙げた時の通算勝利数は原以外の17人中12人が15勝以上。これだけ勝利を積み重ねないとメジャー3勝に到達できないというのが一般的なのだ。
例外が樋口久子と畑岡奈紗である。樋口は通算3勝目がメジャー3勝目だったが、当時は試合自体が「日本女子オープンゴルフ選手権」と「日本女子プロゴルフ選手権」しかなかった。
畑岡は通算5勝目(米女子ツアーの資格で出場した日米共催のTOTOジャパンクラシックを含む)がメジャー3勝目だが、プロになってすぐに米国に渡ったため国内での出場数が少ないという背景がある。
樋口、畑岡以外の選手でメジャー3勝時の通算勝利数が少なかったのが高村亜紀とテレサ・ルーの8勝目だった。原の通算5勝中メジャー3勝という数字は驚異的なものなのだ。
チャンスがくると100%モノにする原英莉花
次に、メジャーに限ったデータでも原が異彩を放っていることを紹介したい。
メジャーで3勝も挙げるような選手は勝てなかった試合でも安定して上位に入っていることが当たり前だ。岡本と吉川なよ子はメジャー通算21回目のトップ10が3勝目だった。申の3勝目は19回目のトップ10である。原以外の17人中13人が3勝時のトップ10回数が10回以上だった。
何度も何度もチャンスをつくるからこそ3勝もできる。それがメジャーというもののはずなのだ。
ところが、原は今回がメジャーで3回目のトップ10だった。つまり、優勝以外にトップ10に入ったことがないのである。
樋口が同じく3勝時のトップ10回数と優勝数がイコールだが、3試合出てすべて優勝なのだからこれはもう単純に圧倒的に強かったということ。原のデータは従来のメジャー観を覆すような、ありえないレベルのものなのだ。
原は3勝すべてが単独首位で最終日を迎えてのものである。それ以外のメジャーではまったく優勝争いに加われていない。
ふだんは“その他大勢”の中に埋没しているが、チャンスがくると100%モノにする。恐るべきメジャーハンターなのだ。
今回、原と優勝を争って2位に敗れた菊地絵理香はメジャー通算17回目のトップ10だった。8位タイの上田桃子は通算24回目のトップ10である。2人はともにメジャー未勝利。原とはあまりに対照的な、残酷なデータである。
しかし、だからといってこの2人が実力で劣っていることでは決してないと思う。むしろトータル的な実績では原よりも上である。
だが、原には大舞台に強いとか勝負強いとかいう言葉だけでは表せない何かがある。女子ツアーの歴史の中でも特別に“メジャーに愛された選手”なのだ。
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