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- 宮里藍が持つ「米女子ツアー生涯獲得賞金記録」に畑岡奈紗が急接近!? 歴代3位はあのメジャー優勝選手
メイバンク選手権で久々の優勝争いを繰り広げた畑岡奈紗。米女子ツアー参戦以降、常に好成績を残し続けた畑岡は、11月2~5日に地元・茨城県で行われる「TOTOジャパンクラシック」で宮里藍の持つ「米女子ツアー生涯獲得賞金記録」を抜く可能性が出てきた。
宮里藍の持つ記録に23万1153ドル差まで迫っている畑岡奈紗
米女子ツアー7年目の畑岡奈紗がある記録で日本選手歴代1位に迫っている。現在のトップは宮里藍。早ければ今週の「TOTOジャパンクラシック」で“宮里藍超え”を果たすことになる。
日本で開催される唯一の米女子ツアー「TOTOジャパンクラシック」。今年の会場は3年ぶり4回目となる茨城県の太平洋クラブ美野里コースである。茨城県出身の畑岡にとってはまさに地元。実家からは車で30分ほどだという。
その畑岡が迫っている日本選手1位の記録は米女子ツアーの生涯獲得賞金だ。現在807万1212ドル。トップの宮里は830万2365ドルだから、その差は23万1153ドルである。「TOTOジャパンクラシック」の優勝賞金は30万ドル。勝てば今週で歴代1位に躍り出るわけだ。
宮里は米女子ツアーメンバーとして2006年から2017年までの12年間プレーした。その間に257試合出場して9勝。2010年には世界ランキング1位にも立った。
畑岡は7年目で出場試合数は現在142である。宮里よりずいぶんと早いペースで追いつこうとしているわけだ。
理由は明快で、賞金額が現在のほうが高いからである。たとえば、宮里が年間最多の5勝を挙げた2010年の1試合平均賞金総額が約172万ドルだったのに対して今年は約320万ドル。2倍近い数字になっている。
だが、それを差し引いても畑岡のこれまでの活躍ぶりは素晴らしいものがある。通算6勝は岡本綾子(17勝)、宮里に次ぐ日本選手歴代3位。賞金ランキングは初シードをつかんだ2年目の2018年以降で最も悪かったのが18位という安定感で、今年も未勝利ながら現在13位につけている。最高位は2021年の3位で、2018年と2020年には5位に入っている。
宮里は世界ランキング1位など頂点が極めて高かったために目立っているが、好成績は2009年からの4年間に集中していた。畑岡は今のところ宮里よりも頂点は低いかもしれないが、より長く高いレベルをキープしているという特徴がある。だからこそ、7年目で800万ドルを超える賞金を稼いでいるわけだ。
では、宮里、畑岡に続く歴代3位は誰かというと、かなり差はあるが404万1114ドルの笹生優花である。9月に宮里美香を抜いて3位に浮上したばかりだ。笹生は2021年「全米女子オープン」の優勝賞金100万ドルのほか、今年も「KPMG全米女子プロ」の2位で87万5130ドルを加えるなど、高額賞金大会での活躍がモノを言っている。
歴代5位は通算3勝の野村敏京。そして6位に日本選手で唯一の賞金女王経験者である岡本綾子が入った。
岡本綾子が活躍していた時代は賞金の日米格差が少なかった
岡本の生涯獲得賞金は272万6306ドルである。賞金女王となった1987年は46万6034ドル。現在の高額賞金大会なら1試合で稼げる額にすぎない。それだけ時代が違うわけだ。今の時代で岡本と同等の成績ならば1000万ドルは軽く超えているだろう。
岡本の1987年の獲得賞金を日本円に換算するとどうなるか。当時のレート(1ドル=145円)で計算すると約6757万円になる。同年の日本の賞金女王(大迫たつ子)は約5676万円だから、それほどの差はない。
では、今の時代ではどうか。昨年の賞金ランキング1位で比較すると日本は山下美夢有の2億3502万0967円で、米はリディア・コ(ニュージーランド)の約6億1101万円(436万4403ドル。昨年のシーズン終了時のレート=約140円=で計算)だから約2.5倍。賞金の日米格差は岡本の時代より大きくなっているわけだ。
話を畑岡に戻そう。7月の「エビアン選手権」での3位以降、なかなか思うようなゴルフができなかったが、先週の「メイバンク選手権」では終盤崩れたとはいえ久しぶりに優勝を狙える位置でプレーした。「TOTOジャパンクラシック」はコースこそ異なるが2018年に優勝した大会。復調の手応えをつかみ始めた今の状態なら今季初勝利、そして生涯獲得賞金歴代1位を期待してもいいのではないだろうか。
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