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- 足りない5点はなんだった? 今季を「95点」と自己評価した櫻井心那がGTPA新人賞を受賞
日本ゴルフトーナメント振興協会(GTPA)表彰式が行われ、櫻井心那が新人賞を受賞しました。
「そういう舞台(海外)に憧れがあるんだなって再確認できました」
女子ツアーに吹き荒れたココナッツ旋風は、来年もまだまだ続きそうです。
ココナッツこと櫻井心那選手が、来季の目標にシーズン5勝と年間女王タイトル獲得を宣言しました。
2022年にステップ・アップ・ツアー史上最多の5勝を挙げて同ツアー女王となり、23年前半戦のJLPGAツアー出場権を手にした櫻井選手は6月の資生堂レディスで初優勝。
3試合後の楽天スーパーレディースで早くも2勝目を挙げると、ゴルフ5レディス、富士通レディースと勝利を重ね年間4勝。
メルセデス・ランキングでも5位につけ、ツアーの“顔”の1人に躍進。日本ゴルフトーナメント振興協会(GTPA)のルーキー・オブ・ザ・イヤーに選出されたのも当然の流れでした。
12月13日に行われた表彰式で飛び出した来年の目標が冒頭の2つでした。シーズンを振り返って「95点」と自己評価し、足りなかった5点を「あと1勝したかったなっていう…」と口にします。
「でも毎日やれることを頑張っているんでほめたいな」と、笑ってみせました。初のツアーフル参戦で4勝もまだ足りないという貪欲さに、櫻井選手の強さの一端があるようです。
ツアー最終戦のJLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップの時にも「このままじゃ終われない」と口にして、最後まで5勝目に向かって行く姿勢を見せていたのが印象的でした。今年果たせなかった5勝を達成できれば「年間女王」も見えてきます。
今季のドライビングディスタンスはツアー3位の平均258.59ヤードと飛距離の出る櫻井選手だけに、海外進出を視野に入れているのかどうかも気になるところです。
「今年初めて全英(AIG女子オープン)に行ってすごい刺激もらって。ビックリする部分があったけど、そこも伸びしろだなと受け止めました。TOTO(ジャパンクラシック)でも海外の選手とプレーできて楽しかった。そういう舞台に憧れがあるんだなって再確認できました」
と、海外進出にも前向きなコメント。
そのぶん課題についても「伸びしろは全部なんですけど」と前置きしつつ、風の強い全英で「飛距離は出る方なので余り劣ってないと思ったんですけど、球の質が……。風があったのでみんな強めの低い球を打つんですけど、自分はスピン量の多い球で風に左右されるて……」と、技術的な引出しを増やす必要性を感じたといいます。
オフシーズンには「足りないな、っていつも思ってる」というショートゲームを磨くことと、体力をつけることを考えているそうですが、人気選手の宿命として12月中は多忙を極めているそうです。
「今までトレーニングしたことがなくて、何していいのか分からなくて……。まぁ、なんとかします」
そう話す様子はおおらか。来季も最高のプレーを見せるために、勝負はオフシーズンの準備にかかっています。
櫻井 心那(さくらい・ここな)
2004年2月13日生まれ、長崎県出身。2021年11月、プロテストに合格。尾関彩美悠、佐藤心結らと同期のJLPGA94期生。22年はステップ・アップ・ツアーを主戦場とし、下部ツアー年間最多記録となる5勝を挙げた。23年は資生堂レディスでJLPGAツアー初優勝すると、10代で通算4勝を挙げる史上3人目の快挙を達成した。ニトリ所属。
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