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- ショートパットが苦手な人、インパクトが緩む人に有効! ストロークが安定するアドレス前の動作とは?
多くのツアープロのコーチとして活躍している石井忍氏が、“ここはスゴイ”と思った選手やプレーを独自の視点で分析します。今回注目したのは、国内ツアー対抗戦「Hitachi 3Tours Championship」に出場した山添昌良(やまぞえ・まさよし)のパッティング・ルーティンです。
3ツアーズに2度目の出場の山添昌良
国内男子ツアー(JGTO)、国内女子ツアー(JLPGA)、国内シニアツアー(PGA)による3ツアーの対抗戦「Hitachi 3Tours Championship」が開催されました。社会貢献チャリティーを主な目的としたこの大会は、各ツアーのランキング上位者や推薦選手の6人ずつでチームを構成し、ストローク形式のダブルス戦で争います。真剣勝負の中にも和やかなムードがあり、シーズン中はなかなか見られない選手たちの柔らかい表情が見られるのも、この試合の魅力といえるでしょう。
今大会で優勝したのはJLPGAチームでした。メンバーは、2年連続メルセデス・ランキング1位の山下美夢有選手をはじめ、申ジエ選手(同2位)、岩井明愛選手(同3位)、小祝さくら選手(同4位)、櫻井心那選手(同5位)、岩井千怜選手(同6位)と、ランキング上位6名が勢揃いしました。
JGTOチームは、賞金ランキング2位の蝉川泰果選手、3位の金谷拓実選手、宋永漢(ソン・ヨンハン)選手、平田憲聖選手、稲森佑貴選手、石川遼選手が出場。PGA(シニア)チームは、賞金ランキング2位のプラヤド・マークセン選手と同3位の藤田寛之選手のほか、I・J・ジャン選手、山添昌良選手、久保勝美選手、塚田好宣選手が出場しました。
そんな今大会で注目したのが、シニアツアー通算3勝の山添選手のパッティング・ルーティンです。マークセン選手と同じく、2018年の優勝メンバーでもある山添選手は、今年が2度目の出場でした。シニアツアーでは今季未勝利に終わりましたが、「日本シニアオープン」2位タイ、「日本プロゴルフシニア選手権大会 住友商事・サミットカップ」2位などの成績を収め、賞金ランキング6位とキャリアハイでシーズンを終えています。
ボールの左にヘッドを置いてフォローのヘッドの残像をイメージ
山添選手のパッティング・ルーティンは、ボールの左側にヘッドをポンと一旦置いてから、ボールの右側にヘッドを置き直してアドレスし、ストロークを開始するというもの。この動作にはどんな意味があるのでしょうか。
実はこれ、私も採用したことがあるルーティンなのですが、ボールの左に一度ヘッドを置くことで、フォローのヘッドの残像をイメージできるんです。ストローク中は、残像に向かってヘッドを出せるため、フェース面がブレにくくなるわけです。また、フォローを目がけてストロークしやすくなり、インパクトが緩みにくくなるのもメリットです。
以前はこのルーティンを取り入れる人は多かったのですが、最近は大型ヘッドを使用するプレーヤーが増えたせいか、あまり見かけなくなった気がします。ボールの左側に大きなヘッドを置くとなると、ヘッドをかなり前に出す必要があります。インパクト直後のヘッド挙動を意識するには、少し距離が離れすぎてしまうのかもしれませんね。
いずれにしても、インパクトが緩みがちな人、ショートパットが苦手な人は試す価値あり。ピン型などの小さめなヘッドを使っているならトライしてみてください。
山添 昌良(やまぞえ・まさよし)
1967年生まれ、大阪府出身。2017年にシニアツアーデビューし、18年の「金秀シニア沖縄オープン」で初勝利。同年は「すまいーだカップ」で2勝目を挙げて賞金ランキング8位と活躍した。翌19年は「すまいーだカップ」で連覇を達成し、通算3勝目。23年は未勝利に終わったが、「日本シニアオープン」2位タイ、「日本プロゴルフシニア選手権」2位、「佐世保シニアオープン」3位などで賞金ランキング6位に。キャリアハイの成績を残し、2018年以来2度目の「Hitachi 3Tours Championship」のメンバー入りを果たした。
【解説】石井 忍(いしい・しのぶ)
1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。
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