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- 松山英樹が「シグネチャーイベント」初勝利で6億円の荒稼ぎ 年間順位と世界ランキングは何位にアップした?
ジェネシス招待最終日、首位に6打差の7位タイからスタートした松山英樹(まつやま・ひでき)は9バーディー、ノーボギーの会心のゴルフを展開。終わってみれば2位以下に3打差の圧勝で約2年ぶりの勝利を手にした。
「『もう勝てないんじゃないか』と何度も思った」
◆米国男子プロゴルフ<ジェネシス招待 2月15~18日 リビエラCC(カリフォルニア州) 7322ヤード・パー71>
松山英樹が大逆転でPGAツアー9勝目を飾り、復活をアピールした。
現地時間18日に行われたジェネシス招待最終日、首位に6打差の7位タイで臨んだ松山は、1番から3連続バーディーを奪い、目がきつく難しいポアナ芝のグリーンをうまく攻略していく。
フロントナインはそのままスコアカード通りのプレーを続け、10番から再び3連続バーディー。優勝争いへと加わった。
圧巻は15番からの3度目の3連続バーディーだ。15番で第2打を20センチにつけるスーパーショット。パー3の16番でもピンをデッドに狙い、右15センチにつけた。パー5の17番でも90センチのバーディーとして通算17アンダー。最終組の3組前でプレーしていたため、クラブハウスリーダーとして後続を待つ。
松山とは対照的にライバルたちはなかなかパットが入らず、通算14アンダー止まり。ウィル・ザラトリス(米)ルーク・リスト(米)に3打差をつける圧勝で、松山の優勝が決まった。
優勝インタビューでは「プロになった時から、この大会に優勝することは目標の一つでした。タイガー(ウッズ)がホストになってからは、よりその気持ちは強くなった」と喜びを爆発させる。「タイガーと一緒に写真を撮れなかったのは残念」と笑わせた。
2022年ソニーオープンinハワイ以来となる通算9勝目は、K・J・チョイ(韓)の8勝を抜くアジア人最多。背中の痛みに苦しみ、未勝利に終わった昨シーズンを経験した後だけに、感慨もひとしおだ。「9勝目は目標だった。8勝目の後、背中の痛みと戦っていた。『もう勝てないんじゃないか』と何度も思った。トップ10に入るのにも苦労した」と打ち明ける。完全復活の瞬間でもあった。
コースレコードに1打足りない9アンダー62のスコアにも「ショットはまあまあ。でもアプローチとパットがすごくよかった」と振り返る。ショートゲームがもたらした勝利だったと自己分析した。
アジア人最多の勝利数については、米ツアー3勝の先輩、丸山茂樹を抜いて4勝したときに「8勝のKJを抜け」とハッパをかけられたことも明かし、「今日、それが達成できてハッピー」と続けた。
ジェネシス招待は、出場選手が限られ、賞金額もフェデックスカップポイントも高いシグネチャーイベントという“格上げ”大会。優勝した松山は、優勝賞金400万ドル(約6億円)と700ポイントを荒稼ぎ。一気にポイントランキング3位に躍り出て、世界ランキングでも55位から20位に浮上。ウイナーズサークルに戻ったことで、8週後のマスターズに向けても大きな期待がかかる。
松山 英樹(まつやま・ひでき)
1992年2月25日生まれ、愛媛県出身。2013年にプロ転向し、同年は4勝を挙げてツアー初のルーキー賞金王に。14年から米ツアーを主戦場に戦い、21年のマスターズで日本人男子初の4大メジャー制覇を達成。同年は日本開催のZOZOチャンピオンシップを制した。24年ジェネシス招待でアジア勢単独最多となるPGAツアー9勝をマーク。日本ツアー8勝、PGAツアー9勝。レクサス所属。
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