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- 今回も惜しかった古江彩佳 最終日の猛チャージで単独3位 「伸ばすことだけ意識した」
米女子ツアーのアジアシリーズ最終戦「ブルーベイLPGA」最終日(現地時間10日)、首位に5打差9位タイで臨んだ古江は7バーディー、ノーボギーと引き続きの好調ぶりを見せ、単独3位でフィニッシュした。
5試合中4試合でトップ10、3試合でトップ5
◆米国女子プロゴルフ<ブルーベイLPGA 3月7~10日 ジャンレイク・ブルーベイGC(中国) 6675ヤード・パー72>
古江彩佳が最終日に猛チャージ。米ツアー2勝目が近いことを感じさせた。
中国のリゾート、海南島を舞台に行われた米女子ツアーのアジアシリーズ最終戦「ブルーベイLPGA」最終日(現地時間10日)、首位に5打差9位タイで臨んだ古江は、出だしから快調なプレーで上位をおびやかした。

1メートルを沈めるバーディーでスタートすると、7番パー3もバーディー。8番パー5では3打目を深いバンカーから絶妙なショットでカップにピタリと寄せて3つ目のバーディーとし、通算10アンダー。もたつく上位陣に肉迫する。
バックナインに入ってからも攻め続け、11番、14番、16番、17番とバーディーを重ねる。18番も4メートルのバーディーチャンスだったが、惜しくもカップに蹴られて通算14アンダー。優勝には届かなかったが3位に食い込んだ。
「今日はショットが良かったので、うまくバーディーチャンスにつけたところで取れたのがホントに良かった。この難しいグリーンで、うまくパーセーブしながらノーボギーで上がれた」と笑顔を見せる。「伸ばすことだけ意識していいゴルフができた」と、満足感もある。
今季は5試合に出場してこれが4回目のトップ10、3回目のトップ5という安定感から自信も漂わせ、次の戦いに向かう。
通算12アンダー首位タイで3人がスタートした最終組は、実力者リディア・コ(ニュージーランド)にベイリー・タ―ディー(米)、サラ・シュメルツェル(米)の未勝利組2人が挑む形となった。
コが前半で2つスコアを落とすなど最終組が苦しむ間に、3組前の古江が追撃。序盤は静かだったタ―ディーが8番のイーグルで覚醒すると、一気に試合を引っ張った。11番からの3連続バーディーなど1イーグル、6バーディー、1ボギーでプレーして通算19アンダー。シュメルツェルに4打差をつけて初優勝を飾った。
西郷真央はショットが好調もパットが入らず
通算5アンダー12位タイからトップ10入りを狙った西郷真央は、ショットは絶好調だがパットがいまひとつ入らない。2バーディー、1ボギーで迎えたパー5の14番では、残り40ヤードの第3打をカップに放り込むイーグルで見せ場をつくる。しかし、ショットが冴えてバーディーチャンスが続いた残り4ホールもパットが入らず、通算12位タイの順位のまま大会を終えた。
「引き続きショットが良くてバーディーチャンスがいっぱいあった。イーグル取ってからもバーディーパットを外してしまって、今日はものすごく悔いの残るラウンドでした」と唇をかむ。「この悔しさを次の試合に生かせるように」と、2週後の「ファーヒルズ セリ・パク LAオープン」から始まる米本土での戦いに気持ちを切り替えた。
ツアー2年目の西村優菜は、最終日に強いところを見せた。通算1アンダー35位タイで10番からスタートすると、前日ダブルボギーと苦しんだこのホールでバーディー奪取。15番、17番、18番もバーディーで好調に折り返す。後半は2バーディー、1ボギーだったが、それでも5つスコアを伸ばして通算6アンダー21位タイ。
「今までの3日間よりさほど良くなった感じはないんですけど、うまくハマってくれた。前半はショットもパットもいい感じで、特にパットはいい回転で打てました」と笑顔で振り返った。
他の日本勢は稲見萌寧が2日間で通算3オーバー、渋野日向子は通算13オーバーで、いずれも予選で姿を消している。
古江 彩佳(ふるえ・あやか)
2000年生まれ、兵庫出身。19年「富士通レディース」でツアー史上7人目のアマ優勝を達成してプロ転向。20年にプロ初勝利を飾り、20-21シーズンはトータル6勝で賞金ランキング2位と躍進した。22年からは米女子ツアーを主戦場にして22年に同ツアー初優勝。同年は国内ツアーでも「富士通レディース」で連覇と大会3勝目を挙げた。日本8勝、米国1勝。
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