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- 優勝前日に出会った“運命の美酒” ステップ初勝利の荒川怜郁に起きた心温まる奇跡とは?
ステップ・アップ・ツアー第2戦 「フンドーキンレディース」で荒川怜郁(あらかわ・れいか)が初勝利。プロ入り後のさまざまな苦難を乗り越えた荒川に訪れた心温まる奇跡とは?
「明日優勝して、この焼酎を買いに戻ってこよう」
4月14~16日に行われたステップ・アップ・ツアー第2戦 「フンドーキンレディース」は、降雨の影響で36ホールの短縮競技に。荒川怜郁(あらかわ・れいか)選手がうれしい初優勝を飾りました。
プロ4年目。ここまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。
1、2年目は、本人の言葉を借りれば「不注意によるケガ」に見舞われました。1年目は左足親指の骨折。2年目は手首の負傷で結果的にはQTも棄権することになってしまいました。
そして3年目の昨年。ようやく夏頃から本格的に練習ができるようになったものの、今度は最大の武器であるドライバーに不調が訪れます。
「体は鈍っているのに、頭の中はなぜか一番調子が良い時のイメージ」
理想と現実のズレに苦しみ、ドライバーを振るのも怖くなってしまったといいます。
それでも今年の開幕前、一つの“ひらめき”がありました。さらにはお父様から「もともとフェアウェイから打ってなかったじゃないか」と言われ、「確かにそうだな」と気持ちに変化が生まれました。
「曲がったら曲がったで、その時考えよう。OBを打って負けたとしても、また練習すればいい!」
今大会では「全ホールでドライバーを握ろう」と決め、それを貫いたのです。

優勝インタビューで、中継の解説を務めた馬場ゆかりプロが「自分へのお祝いは考えていますか?」と質問すると、荒川選手はこんなエピソードを明かしてくれました。
「昨日、優勝について考えすぎてしまわないように臼杵の街を散策していた際、立ち寄った酒店で約40年もの(1987年製)の焼酎を見つけたのですが、あまりに高価だったので購入は諦めたんです。でも、今日優勝できたので、その焼酎を買いにいこうと思います」
その店とは、臼杵市にある老舗の蔵元である小手川酒造。案内してくださった支配人からフンドーキン醤油株式会社の本家であることを聞き、「私、いまフンドーキンレディースに出ているんです!」と興奮気味に話したといいます。「明日優勝して、この焼酎を買いに戻ってこよう」。荒川選手に新たなモチベーションが生まれたのでした。
「その焼酎、買わなくていいですよ」
優勝したことで、その夜は急きょプロアマ前夜祭への出席も決定(この試合のプロアマは本戦終了後)。取材対応の後は衣装を買いにいかなければならない慌ただしい夕方でした。それでも「ごあいさつに行きたい」と酒蔵へ向かいました。もちろんあの焼酎を買うつもりで。
閉店間際、ギリギリ間に合いました。支配人は試合の速報をずっとチェックしていたとのこと。一緒に優勝の喜びを分かち合いましたが、支配人の口から出たのは思いがけない言葉でした。「その焼酎、買わなくていいですよ」。
驚く彼女に、その夜さらなるサプライズが待っていました。前夜祭の席で、フンドーキン醤油の小手川社長からあの焼酎が手渡されたのです。実は彼女が店を訪れる直前、社長自らが「優勝インタビューで話していた焼酎を」と買いに走っていたのでした。
気になるその味は――。
最初はロックで飲もうと思ったものの、アルコール度数は34度。水割りにして口にすると……
「焼酎じゃないみたい! 私の人生では飲んだことのない初体験の焼酎。歴史を感じました! 大切に飲みたいです。お酒が大好きな祖母にも飲ませてあげたいと思います」
不注意によるケガ、不調、焦り。すべてを乗り越えてつかんだ初優勝。その夜、引き寄せられたとしか思えない“運命の美酒”がお祝いに花を添えたのでした。
小西綾子(こにし・あやこ)

大阪府出身。日本体育大学 大学院体育科学研究科修士課程修了。大学院卒業後、スポーツ科学関連への進路もあったが、身近に感じたスポーツの楽しさ、醍醐味を伝える仕事をする決心をし、それまでのキャリアを捨てしゃべり手としての人生をスタート。ゴルフ中継の実況、ラウンドリポートに定評あり、インタビュアーとして選手からの信頼も厚い。主な出演番組は「JLPGA レギュラーツアー・ステップアップツアー中継」実況・ラウンドリポーター・インタビュアー(スカイA、U-NEXT)、「マナミ&光里のGOLF LOVERS」司会(J:COM BS、ゴルフネットワーク、スカイA )
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