ウッズら選手代表がサウジファンドと初会合 「PIFの投資が適正か評価している」PGAツアー会長の“上から目線”は自信か駆け引きか?

3月18日にジェイ・モナハン会長とタイガー・ウッズ、パトリック・カントレー、ジョーダン・スピース、アダム・スコット、ウェブ・シンプソン、ピーター・マルナティのPGAツアー選手理事がサウジ政府系ファンドPIF代表のヤセル・ルマイヤン会長がバハマで会合を持ったことが明らかになった。

「このミーティングは建設的で継続的なものだ」

 タイガー・ウッズを含むPGAツアーの選手理事たちと、リブゴルフを支援するサウジアラビアの政府系ファンド「PIF(パブリック・インベストメント・ファンド)」のヤセル・ルマイヤン会長が初めて直に接する注目の初会合は、米ゴルフウイーク誌による第一報では、プレーヤーズ選手権終了後の3月18日(月曜)に米フロリダ州ポンテベドラビーチのTPCソーグラス近郊で開かれるとされていた。

今年のジェネシス招待で話すタイガー・ウッズ(右)とジョーダン・スピース 写真:GettyImages
今年のジェネシス招待で話すタイガー・ウッズ(右)とジョーダン・スピース 写真:GettyImages

 しかし、プレーヤーズ選手権最終日にプライベートジェットでテキサス州から米国入りしたルマイヤン会長が、その数時間後に別のプライベートジェットでバハマへ飛び立ったことが分かり、米メディアが騒然となった。

 その後、ウッズもバハマ入りしていることが判明。18日の朝にはPGAツアーのジェイ・モナハン会長のプライベートジェットもバハマへ向かった。

 そして、米スポーツ・イラストレイテッド誌は、モナハン会長が「バハマで初会合を開いた」と認めたことを、いち早く報じた。

 会合にはモナハン会長とウッズ以外にパトリック・カントレー、ジョーダン・スピース、アダム・スコット、ウェブ・シンプソン、ピーター・マルナティの姿もあったという。

 マスターズを3週間後に控えた大事なこの時期に、多忙なスケジュールの合間を縫って急遽バハマへ飛び、ルマイヤン会長との初会合に参加することを6名の選手理事全員が選んだという事実が、PIFとの交渉の重要性を物語っている。

 だが、その重要性が果たしてどんな方向を向いているのかは、まだ分からない。

 モナハン会長は「このミーティングは建設的で継続的なものだ」と語り、今後もルマイヤン会長、あるいはPIFとの交渉が続くことを示唆した。

ルマイヤン会長は選手理事たちに自身のビジョンを熱く語った

 PGAツアーは今年1月末に米コンソーシアムの「SSG(ストラテジック・スポーツ・グループ)」とパートナーシップを結び、SSGから最大30億ドルの投資を得て、営利法人「PGAツアー・エンタープライズ」を共同設立することを発表したが、その際、モナハン会長の声明の中にPIFへの言及は一言もなかった。

 そんなモナハン会長の発表に、PIFのルマイヤン会長はあからさまに焦りを見せた。「PIFはPGAツアーとの交渉を継続していく」と大慌てで声明を出し、PGAツアーがSSGと手を組んだことで、PIFが蚊帳の外へ蹴り出されたわけではないことを強調した。

 だが、PGAツアーの選手理事の1人であるスピースは「もはやPIFからの追加投資が必要だとは思わない」と言い切り、PIFとの交渉を打ち切る意向を示した。

 しかし、モナハン会長は先週のプレーヤーズ選手権開幕前の会見で、その後もルマイヤン会長と連絡を取り合い、1月に会ったことも明かした上で、「PIFとの交渉は加速化している。いい結果が近いうちに得られるはずだ」と自信たっぷりに語っていた。

 PGAツアーの選手理事らとルマイヤン会長の初会合が開かれるという情報が米メディアによってキャッチされ、報じられたのは、それからわずか3日後のこと。

 そして3月18日、その会合はバハマで開かれ、ウッズら6名の選手理事たちがルマイヤン会長と初めて顔を合わせた。

「このミーティングは、PIFによるPGAツアー・エンタープライズへの投資が適正であるかどうかを評価するための重要なプロセスだ」と米スポーツ・イラストレイテッド誌に語ったモナハン会長は、「SSGから投資のオファーを受けたときも、われわれは同じことを行なった」と振り返った。

 さらにモナハン会長は、会合におけるルマイヤン会長の様子をこんなふうに明かしたという。

「ルマイヤン会長は選手理事たちに自己紹介を行った後、自身のビジョンや何にプライオリティーを置いているか、なぜPGAツアーに対して投資を行いたいのかを熱く語っていた」

「状況はアップデートするが、これ以上メディアに語ることはない」

【図解】後方線上ドロップの正しい処置と2023年ルール改訂3つの変更点をおさらい

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球がレッドペナルティーエリアにあることが分かっているか、事実上確実で、プレー ヤーが救済を受けたい場合、プレーヤーには3つの選択肢がある。それぞれ1罰打で、 プレーヤーは次のことができる。 (1)直前のストロークを行った場所に基づき救済エリアから球をプレーすることによっ てストロークと距離の救済を受ける。 (2)ホールとX点を結んだ後方線上のペナルティーエリアの外に球をドロップすること によって後方線上の救済を受ける。 (3)ラテラル救済を受ける(レッドペナルティーエリアに限る)。救済を受けるための基点 はX点で、球は2クラブレングスでX点よりホールに近づかない救済エリアの中にド ロップし、その中からプレーしなければならない。(ゴルフ規則 17.1dより抜粋)
1.後方線上の救済は「線の上」にドロップしなければならなくなった
2.救済後、風でボールが再び池に入ったら「無罰でリプレース」
3.間違ってインプレーでない球をリプレースしてパットした「2罰打→1罰打」
今年のジェネシス招待で話すタイガー・ウッズ(右)とジョーダン・スピース 写真:GettyImages
SSGからの出資を受け入れることで合意した際のジェイ・モナハン会長(右) 写真:GettyImages
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